携帯参入の楽天株が急落、競争懸念でドコモなど通信株も軒並み安
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楽天が移動体通信事業(Mobile Network Operator)通信参入表明で株価の反応が注目されましたが、2017年12月14日の終値は前日比で楽天が▲4.9%、ドコモが▲2.3%、KDDIが▲2.8%下落、ソフトバンクGrが▲2.3%下落となりました。本日のTOPIXは▲0.2%下落ですので楽天のニュースが通信企業に個別に影響を与えたと考えるべきでしょう。
ちなみに楽天の時価総額は約750億円減少しましたが、ドコモ、KDDI、ソフトバンクGrはいずれも約2300億円前後の額が減少しています(自社株除くベース)ので、楽天の動きは3社いずれにも影響を与えると市場は語っています。関連株全て値下がりということは、高止まりした料金が下がり、市場全体のレベニューが落ちることを意味しているのだろうか?
だとしたら一番キツイのはドコモ。回線契約者というアセットを使って稼げるビジネスを持っていない。楽天ソフトバンクは確保済、KDDIはその途上という印象。
なおかつ楽天は既得権がなく、参入時点で料金が下がることは織込み済み。既得権を切り崩されオペレーションコストの圧縮を強いられる他社と比較して中長期的には有利かもしれない。
回線契約そのもので稼がなければいけない側は苦しいです。