WTO閣僚宣言採択できず 米反対で6年ぶり
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注目のコメント
米国の多国間枠組み離れが鮮明になってきているようです。
逆に、多国間の地域経済協力を重視する中国では、大学レベルでも研究、議論が活発に行われています。
私が勤める対外経済貿易大学はもともと商務部(日本の経産省)直轄の大学で、今でも政府や政府系シンクタンクとのパイプがあり、よくシンポジウムなどが開催されます。先日政治局常務委員の7人に入った、商務や貿易などを担当する汪洋副総理も今学期大学に来られ会議が開かれました。
多国間枠組みを重視する日本としてはEUとのEPAやTPP11などを早急に決着させ、日中間FTAやRCEPといったアジアの枠組みも進めると同時に、米国のTPP回帰にも努めていただきたいです。このような国際会議では、何らかの「手土産」を持たせるために共同宣言の一つくらい取りまとめるのが通例なのだが…。それすらできないほど、諸国の利害が一致していないということでもある。WTOの多国間交渉が立ち往生するのは当分続きそうだ。