診療報酬1%弱下げへ 医療費4千億円削減
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医療費全体を抑制していくために患者単価を下げることも必要ですが、やはり医療の”無駄”をなくしていくことが肝要だと思います。
無駄になにが含まれるのか。それは、高齢者への過剰医療だけでなく、病院経営に引きずられるような診療、医療者が正しいと思ってやっているなかにある非効率さなど。
医療者側へのメスとしては外部からの業界参入による効率化や抜本的改革が、受療者側に求められるものは医療(終末期も含めて)リテラシーの向上だと思います。
これらの施策を疎かにして診療報酬をただ下げることで医療費削減を実現しようとすれば、受診できる病院の数が減り、医療の質も低下し、ここまで良くした日本社会の医療サービスを崩壊させてしまうのは自明です。医師給与(アメリカの1/3)
https://xn--nckg3oobb8486buug9sxs52a.biz/world-dr-nensyuu.html
医師労働時間(アメリカの1.4倍)
http://plaza.umin.ac.jp/~ehara/my_paper/Shipo_4565_64.htm
GDP対医療費比較(アメリカの2/3)
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1890.html
国民一人あたりの外来受診回数(アメリカの7倍)
https://www.fmed.jp/iryou/kokusaihikaku.html
人口対医師数(アメリカの7割)
http://www.urban.ne.jp/home/haruki3/america.html
医師だけについていえば、人口当たりアメリカの7割の医師の数で、7倍の数の外来患者を診療し、給与は1/3しかもらってない医師が、労働時間は1.4倍かかって頑張っている。そして医療費総額はGDP比で2/3に抑えてるという状況です。これ以上抑制すると破綻の可能性もあると思います。
アメリカよりずっと安く、イギリスやカナダより待ち時間はずっと短く、すぐに専門医にさえも診てもらえる日本は、海外との「比較」では医療サービスが充実しすぎているともいえます。医療費総額を抑えるならサービス低下で補うしか仕方なくなると思います。