格安スマホの「通信速度」にメス。撤退加速か
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注目のコメント
通信速度についてはかねてからコメントしていますが、基本的にドコモからの仕入れ価格は各社一律なので、速度と原価は基本的には比例します。「早いのに安い」は基本は利益を削ることで基本は両立しません。サブブランドも含めて「格安スマホ」と呼ぶとすればサブブランドのスピードは圧倒的に速いですが、MVNOの仕入れコストベースでそのスピードを実現しようとすると明らかに原価割れする水準、つまりキャリアのサンクコストだから成り立つということ。これが競争が公正でないと思うポイントです。
MVNOプレーヤーは明らかに遅い(帯域に利用者を詰め込んでいる)ポリシーの事業者はいくつかありますが、その他は正直似たり寄ったり。昔のソフトバンクのように、利用者数が少なければスカスカで早い、という感じなので、MVNO各社もサービスローンチ後しばらくは早くても徐々に遅くなっていく、というのがよくあるパターンです
※ 写真にドキッとしますそもそもMVNOは、世界的に見れば長続きしないあだ花的ビジネスモデルです。通信事業の一番の旨味を使えないのですから。
欧州・米国でMVNOが流行ったのは1990年代から2000年代前半ぐらいだったように記憶しています。欧州ではMVNOを入れるために人為的な規制を入れ、過剰な料金競争が起こってキャリアの収益が下がり、4G投資が遅れ、2006年を頂点とする欧州・ノキア王国全盛期が終焉する一つの要因となりました。(iPhone登場に隠れていますが、当時欧州のキャリアは軒並み投資するカネがないと大騒ぎしており、欧州勢の自滅という面もありました。)
MVNOはキャリアが弱らない程度でやらせないと、日本国の競争力がますます削がれてしまいます。やらされている人たちも、いろいろあってやらされているのでしょうが、多くの人たちがたぶん撤退したいですよね・・価格が違えばサービスが違う。個人的には、情報が決められてちゃんと公開されることは重要だと思う。それで消費者が「自分に必要なのは価格かサービスか」を考えればいい。
ちなみに自分はMVNO(IIJmio使用)。そこそこ使うほうだと思うが、19時ごろに繁華街に行ったときくらいは不満に感じるが、それ以外には概ね満足。価格・サービスのバランスでは家族含めてMVNOで満足。