シャープが東証一部へ復帰--戴社長1人体制から共同CEO体制へ
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すごいです。戴社長の言葉を日本語で読むと、若干違和感を覚えますが、実は、中国語にして読み、かつ中国人経営者の習慣話法を思い浮かべれば、普段通りの言い回しです。日本人経営者はどこか他人事のように語りますが、中国（台湾）人は一人称で語るのが通例です。少し違いますね。
シャープの身売りの時、少なからぬ評論家が「日本人の魂を海外に売り渡す」などと言っていました。いつの時代の人間が、いまだに言論界でのさばっているのかと苦笑してしまいました。日本企業＝終身雇用＝「人間を大事にする」というステレオタイプの図式が頭にこびりついているようです。少なくとも日本人の病根は正す必要があります。トップの曖昧な方針を排除し、管理職以上は実力で選び直す。また「送りっぱなしのメール」にならぬよう、コミュニケーションの速度も改善する。そして、捨てるものをはっきりと決める、それが戦略の第一歩であることを確認すべきです。今回のシャープ復活までのプロセスは、日本人にとって良い教訓になったと思います。
