この連載について
国内最大のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイがついにプライベートブランド(PB)を発売する。「WEAR」や「ツケ払い」など、数々のサービスを生み出してきた創業者、前澤友作は、どんな服を世に送り出すのか。テクノロジーによって変わる服作りの「未来」を占う。
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Amazon is a leading online retailer and one of the highest-grossing e-commerce aggregators, with $386 billion in net sales and approximately $578 billion in estimated physical/digital online gross merchandise volume in 2021.
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プライベートブランドも、日本国内では「ゾゾVSユニクロ」という文脈で紹介をしてきましたが、米国ではアマゾンが15種類以上のプライベートブランドを続々と投入しています。先日はスポーツウェアまで生産するというニュースが流れて、ナイキなどの株価が落ちていました。アマゾンがテクノロジー企業であることを考えると、今後、サイジングやカスタムオーダーも必ずやると思われます。
日本では9兆円、米国では約40兆円。いずれにしろ、この巨大なアパレル産業を狙っている主役たちは、テクノロジー企業です。今後、どのような形で革新が進むのか、興味津々です。
後半のPBの取り組みについては、知らないことも多く驚くとともに、大きな可能性を感じました。かつてはイトーヨーカ堂などのGMSで、今はユニクロなどで買っている人の中には、ファッション低関与ユーザーは多いと思います。楽天のファッション売上はZOZOと同じくらいあるようですし(尾原さん談)、アマゾンで売れない理由はないですし、アメリカで普及してるという多目に取り寄せて気に入ったもの以外は返品するという行動が本当に増えると顧客の体験価値が大きく向上しそうです
例えば、おそらくアマゾン側が撮影したと思われるprimeマークがついた商品の画像数は2〜3枚で、セラー出店の商品の画像数は10枚もない。一方、自社ECでも20〜30枚は当たり前になってきていますし、ZOZOTOWNは50枚掲載しているブランドもあります。
しかし、もし、フォトスタジオを契機に、ファッションカテゴリのローカライズが行われるようになったとしたら、加速度的に変わっていくでしょう。仮にそうじゃなくても、すでに年間数千万のアクティブユーザーをもっているだけに、PBの威力は凄まじいのでは?と感じます。
「店舗の重要性が低くなってオンラインの重要性が上がっていることを踏まえれば、ファッションショーよりInstaの活用がむしろ一番重要なのではないか?」
Amazonのロジなど物理的な強さは圧倒的。でも、消費者とのタッチポイントという観点では特にファッションにおいてはInstaのほうが強いと思う。そしてInstaはFacebook傘下。そこを意識したうえで、日本だけでなく米国含めて、どういう戦略をとっていくのだろう。
その方はラグジュアリーブランド勤務だったので、周囲の人は大反対。
「あのようなエレガントじゃない業種にいったらラグジュアリーの世界には戻れなくなるよ」と。
それが今では「アマゾンでの経験」があるからこそ、ラグジュアリー業界からの転職の誘いが増えたそうです。
今やアートだけでなく、ビジネスがしっかり作れることも「エレガントの一部」なのかもしれません。
ネットでもじわじわ売れるのだろうけれど、多くの人がネットで買うようになるのか、疑問に思っています。その理由は、本当によくある陳腐な言い方ですが、ラグジュアリーブランドの場合は、製品を買っているのではなく購入プロセスすべてを体験として買っている側面が大きいから。
もしこの購買行動が広がったら、人々はラグジュアリーブランドを単品のファッションアイテムと捉えている(あるいは、捉えるようになった)ということ。どうなるのか楽しみに追いたいと思います。アメリカだとラグジュアリーブランドのEC化率ってどれくらいなんでしょうね〜
そこまで含めて考えると、勝っている今のうちに上流に食い込む施策を打たないとスタートトゥデイが生き残れない可能性も高い。
逆に、マス向けでオーダーメイド出来るというPBを手に入れれば、強力な生き残り施策になるし、日本で成功すれば海外でチャレンジ出来る可能性もあるので、ゾゾスーツは本気で勝負に出ていると思います。
一方で海外のプラットフォーマーは同じ手をパクる可能性は非常に高いので、スピードの勝負でもあるかもしれません。
ピーターズ氏は、「客が欲しい品揃えを用意するのが我々の仕事なので、どのブランドもウェルカムだ」と話していました。今後どういう日本ブランドが揃うのか、注目しています。