京大ナンバーワン教官が教える「勉強することのホントの意味」
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注目のコメント
瀧本哲史氏は、私の勤める会社のエンジェル投資家であられ、大変お世話になりました。
瀧本氏の著書「戦略がすべて」にて、ベンチャー/スタートアップ企業の評価に関する氏の洞察を読み、とても鋭い見方だと思いました。
曰くに、
・ベンチャーの注目は人材市場での企業の評価: どのような人がその企業に入ったか、どのような人がその企業を去ったかという、人の出入りこそが、企業の業績の先行指標として非常に有益な場合がある
・(だって)人材の出入りは「インサイダー取引」(インサイダー情報に基づく行動)
・ベンチャー企業か非連続に変化して成長するときの前兆として、優秀な人材が続々と転職して参画するという現象が見られるなぜ学ぶのか、明快な話!
瀧本君ほど頭のいい人を私は本当に知らない。若者に対しても真摯に向き合う彼の姿勢も好きだ。そして彼の言葉が少しでも若者の未来を照らすのであればそれは素晴らしいことだと思う。科学者目線からすると、中国の数学者の話のくだりは全く笑うところではない。むしろ、その子は人類レベルのとんでもない才能を持っていると賞賛すべき。何も知らず習わずに二次方程式の解の公式を生み出せるということは、独力でゼロから何か本質的なモノ・コトを生み出せる能力を持っているということ。それは極めて稀有な才能だ。一方で、情報格差を埋めることはインターネットの発達した今の時代は極めて容易だ。そこに才能は全く必要ない。例えばネットでarXivにアクセスすれば、ただで世界最先端の知に触れることができる。講演者は情報格差が生み出す無駄・非効率性を訴えたいのだろうが、例えの発想が科学者(または広義の意味でのクリエイター)ではない。学びの重要性は自己満足ではなく、学びを糧に社会に貢献できる新しい何かを創り出すこと。その意味で見過ごせない点だ。