【南シナ海】中国に刃向かう反骨の学者と腰砕けのベトナム政府
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領土問題では対立する時と対立しない時は、学問に対する政府の態度はまったく違います。
8年間の調査ではベトナムの学者はかなりそれを感じているでしょう。
同じことが中国でも起きています。
抗日戦争についての研究は、常に政府のその時の対日外交の影響を受けます。1949年以降、ほとんど戦争の実態究明のための研究をあまりしておらず、急に1980年代に南京大虐殺記念館を作りました。80年代から死傷者の数などを調査し、もう40年年も経ったので、当時の死者の名前などを調べる努力をしたが、具体的な名前などがとても数十万人分集まらないです。
自国に有利な史実を取り、相手国の歴史記録については研究がきわめて不足する、これもベトナム、中国のいわゆる歴史研究の大きな欠点です。
対立ばかり強調して、より大きな戦略目標を捨ててもいい、これは世論の特徴でしょう。
EUのように国土の問題は少しあるが、基本的に一つの共和国につくろうという努力、アジアでは非常に欠落しています。私はフィリピンに住んでいるのでフィリピンサイドから南シナ海の問題を考えています。
ベトナム・フィリピン・中国それぞれが領有権を主張する南沙諸島の問題はどの政府も妥協できない問題です。
フィリピン政府も今までは強固に領有権を主張して中国と争ってきました。
しかし、去年就任したフィリピンのドゥテルテ大統領は実利を取りに来たのです。
貧困に苦しむフィリピンは海外からの投資はいくらあっても足りません。特に一帯一路などと海外投資が盛んな中国からの投資は喉から手が出るくらい欲しいのです。
ドゥテルテ大統領は今まで対立していた中国の関係改善を始めました。即ち領土問題を一時棚上げして投資を呼び込んだのです。その額2兆円です。
日本も慌ててフィリピン投資を増やして、日本サイドに引きとどめておこうと頑張っています。
領土問題を下手に妥協すると将来に禍根を残します。それでも中国を無視できないアジア諸国の実情を知ってもらいたいです。