エジプトのモスクでテロ、少なくとも235人死亡-武装勢力が襲撃 (1)
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エジプトのシナイ半島では、2014年イスラム原理主義組織アンサール・バイト・アル・マクディス(エルサレムの守護者という意味)が、ISに忠誠を誓い、組織を「イスラム国シナイ州」と改めました。
以降活発なテロ活動が続いており、一時はエジプト軍の大規模掃討作戦で沈静化したと言われていたのですが、最近になってシーシ政権の強権ぶりに反発したムスリム同胞団系の勢力とも連携して、ふたたび勢力を増しているようです。
シナイ州のターゲットは、軍や警察、及びキリスト教系のコプト教会などで、モスクの攻撃などムスリムへの大衆テロは行ってきませんでした。
今回はいわば警戒の裏をかかれた形で、しかも過去最大規模のテロということもあり、ムスリム同胞団の動きとも合わせて、しばらくエジプトは要注意だといえます。犠牲の規模が大きいです。シナイ半島は今も部族の力が強く、他地域と比べ中央政府による影響力が限定的だと聞いたことがあります。エジプトの不安定要因のひとつでしょう。今回の件とは無関係でしょうが、シナイ半島では過去に観光客を狙った誘拐事件なども起きています。
モスクを狙ったということで、大半の犠牲者が一般の方だったのではないでしょうか。休日である金曜日の礼拝は、親子や近所の友人同士で行くことが多いです。地域の拠点、普段の生活の場を狙った犯行に残虐性を感じます。こいつら聖書読んでないのか?
Thou shalt not kill.
(不見識なツッコミが来る前に。旧約聖書と新約聖書の一部はイスラム教でも聖典です。モーゼもイエスもイスラム教の預言者。なんで兄弟宗教同士いがみ合ってるんだろうねえ。)