医療における規模の経済性-患者が増えると平均費用が増す?:研究員の眼
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正直なことを言うと、医療経済には興味ありません。
目の前の患者さんの手術、治療をすること以外のことは多くの医師にとって雑音とまでは言いませんが、お金のことも含めて興味の対象外です。
しかし日本の医療、保険体制を維持することが、その目の前の患者を助けることに必要なことだから、医療経済のことも知っておかなくてはいけないと思うのです。
で、病院の集約化、診療所の有効利用と混合診療の解禁がこの国の医療に必要な処置だと考えています。ちゃんと整理すると、一応緩くは規模の経済性が効いている印象。ただ「緩く」であって、あとは患者数には立地が効いてそう。医療サービスの種類についての言及はあるが立地についての言及はなく、立地も費用に入っているかが気になるところ。
あとそれ含めても、やはり要因は色々ありそうで、逆にいえば、規模以外の要因が経営課題としては大きく、一心不乱に規模を追っても経営が良くなる事業ではないことも示唆してる。
ただ、記事のメッセージ通り、前提をちゃんと揃える、もしくは揃えられないのであればそれを別途考慮して分析をすることの重要性は伝わる。
ちなみに、よく「規模の経済」というが、案外規模の経済が効かない業態がある。レストランとか、退寮に参入している業界が代表例。規模が拡大すれば、管理コストが増えるし、毎日同じものを食べたいわけではなく、需要を食い合う可能性もある。
そのなかで規模の経済が効くための工夫として、セントラルキッチンがある。ただセントラルキッチンを持っているチェーン同士で次にどう戦っていくかなど、競争要因は尽きない。
あとこちら、今日のオススメ記事で来た。「規模の経済性」とかで引っかかったのだろうか?その時点で9Pick、こういうのを勧められると嬉しい!