中国テンセント、時価総額でフェイスブック抜く-世界5大企業入り
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テンセントのウィーチャットペイ、アリババのアリペイはすでに社会インフラのレベルに達しています。
日本でも話題になっているシェア自転車やフードデリバリー、ライドシェアなど、近年急増しているニュービジネスはすべてこれらスマホ決済を前提に設計されています。これらの利用者数が増えれば自然とウィーチャットペイ、アリペイの利用者数も増える、という好循環が生まれています。
「決済」という最も信用が必要な核心を囲い込んだアリペイとウィーチャット。今後はネットワーク外部性を利用しながら、ありとあらゆるサービスを囲い込み、さまざまなビジネスのインフラとして巨大な支配力をつけていくとみられます。
近年のテンセント、アリババの株高にはそのような背景があるのだと思います。同時に、アリババがバークシャーハサウェイを抜いています。
これにより全産業、全世界のランキング上位7社全てが、FAMGA+中国2強のテック企業と史上始めてなりました。
理由はひとえに各社が発表する決算の、好業績と高成長性です。既に巨大な収益が年率で倍増するという、いままでの大企業ではあり得ない事態が起きているからです。
ただし中国2強のPER(利益に対する株価の倍率)は50倍台と、Appleの10倍台、Facebookの30倍台に比べて割高、チャイナプレミアムが乗っています。よって今後も上下はあるでしょう。
ただしその次元ではない怪物がいます。Amazon。PER100倍台。上場以来一貫してファンダメンタルズでは超割高。
これがAmazonが、ベゾスが特別だと言われる所以です。十数年前に、日本の経営者と一緒にテンセントを訪ねました。
当時はまだ中学生たちがチャットするアプリを提供する企業であり、テンセントは何も優れた特徴はなかったです。
もちろん投資の話はなく、技術協力の話も出ませんでした。
訪問が終わり、日本から来た経営者の顔を見て、こんな企業を紹介する私は、企業を見る目をないと思われたのではないかとたいへん申し訳なく思いました。
そのテンセントはこんなに大きくなり、たぶんすべての人が想定外でしょう。