ブラックロック、ロボット運用でアクティブ株式ETFに参入へ
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パッシブ運用の雄であるブラックロックがAIを活用したETFを投入すると報じらています。各種報道を総合すると、企業をブラックロックが集めたデータ分析に基づいて12業種に分類し、そのうちまず7つの業種のファンドを”i-shares evolved”と称して販売するとのこと。従来との違いは、他社が決めたインデックスを模すのではなく、ブラックロックが業種を分類していくという点です。ちなみにある一つの会社が複数の業種に重複して採用されることもあるようです。
これによって出来上がる業種別ETFが従来型のETFとどうパフォーマンスの上で優位性を示すのかはデータを待つ必要があります。
なお、ブラックロックはビッグデータの活用に力を入れており、日本では次のようなETFを販売していますので、今回のニュースは意外感というよりも当然という印象です。
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/strategies/big-data
記事原文はこちらです。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-11-20/blackrock-king-of-indexing-ditches-passive-for-bot-built-etfs
関連記事はこちらです。
https://www.reuters.com/article/us-blackrock-etf/blackrock-plans-new-active-sector-etfs-curated-by-robots-idUSKBN1DK2A2具体論はよく分からないが…元々BlackRockが金融危機の際に買収したBGIは、徹底的に定量的な運用。その一つとしてETF(iShares)中心にパッシブもやっていたし、アクティブクオンツ運用もやっていた。
クオンツ運用に興味がある方に向けては、『計量アクティブ運用のすべて』という本がBGI時代に出ている。
http://amzn.to/2B61wbL
ちなみにBGIは、Barclays Global Investorsの略だが、Barclaysは1995年に買収しており、そのまえはWells Fargoと日興証券の合弁だった。GS・SMBC(住友銀行)と併せて、保有が続いていればどうなっていたのかという案件。