中国軍爆撃機4機が宮古海峡通過 8月以来、再び活発化
コメント
注目のコメント
米国メディアは、10月31日に、中国の爆撃機がグァム島に対する模擬爆撃訓練を実施していると報じました。
H-6K爆撃機の航続距離は8000キロメートルと言われ、作戦半径は3500キロメートルにもなります。さらに、射程2500キロメートルとされる、DF-10巡航ミサイルを搭載可能なので、計算上は、中国の基地から5000キロメートル離れた目標を攻撃可能です。
ですから、H-6Kは、中国国内でも、グァム島の米軍基地を攻撃する兵器であると言われます。
一方で、2000年代前半には、H-6シリーズ爆撃機と他の戦闘爆撃機を組み合わせて、遠距離にある艦艇を攻撃する訓練も繰り返していました。
H-6Kは、周辺国やそこの所在する米軍基地を攻撃するために用いられるとともに、対艦攻撃にも用いられる兵器です。
中国は、1980年代半ばには、当時の海軍司令員によって「2000年までに海軍の行動範囲を第一列島線内外まで拡大する」よう指示されています。当時の表現だと、「太平洋における発言権を獲得するため」です。
中国は、米国と衝突しないように配慮しながら、アジア太平洋における軍事プレゼンスを高めています。北朝鮮に対する米国の軍事力行使の可能性がある現在、中国がグァム島の米軍基地に対する模擬爆撃訓練等を実施するのには、けん制の意味もあるでしょう。
爆撃機が太平洋にまで進出して見せるのは、この地域に中国の軍事力が存在することを誇示することです。北朝鮮の中国へのすり寄りが、中国に、米国に対するけん制の姿勢をとらせている可能性もあります。国自衛隊の領空侵犯スクランブルの負担を軽減するためにも早急に力監視ドローンを導入すべきではないでしょうか。
人員的にも限界に近い自衛隊の配備を今後とも維持していくためには海上および航空でのドローン戦略を早急に進めるべきです。