【土井香苗×長野智子】「好き」と「怒り」のパワーで壁を乗り越える
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「スマート・ライフ」の新連載「WOMEN of PASSION」。昨日に続いて本日は、土井香苗さんと長野智子さんのトークです。
長野さんがニューヨーク大学大学院の授業で教授から、ある本を批判しなさいという課題を与えられ、「私ごときがそんな偉い人の本を批判するなんてできません。少なくとも、そういう教育は受けていないんです」と教授に訴えた時の教授の返答に、私もハッとしました。「正しさ」を語りすぎると窮屈になり「楽しさ」が薄れる。すると人は離れていく・・・というのはあると思います。特に今の日本のように恵まれているとあまり「正しさ」にコミットする気持ちがわいてきません。
しかし最初から正しさも楽しさも奪われている人たちというのが世界的にはかなりいて、土井さんはその問題に取り組んでいらっしゃる。
まずは「ある程度の正しさ」すら失われているポイントを明らかにして、少しづつでも変えていけるようにするには多くの人の力が必要ですが、それを共有するのは至難の業ですね。
しかし、私もそうでしたが10代後半から20代ぐらいまでの若い人たちは「正しさ」にコミットしたいというモチベーションがやたらと高まる時があります。批判も多いですが最近のシールズもそのエネルギーが形になったものでしょう。
それが土井さんのように地に足の着いた持続的な取り組みになれるかどうか。
などとモヤモヤ考えてしまいました。>「智子、君は1990年代に生きている日本人だ。『The Medium Is the Massage』は60年代にカナダで書かれた本なんだよ。マクルーハンと君は国籍も、生きている時代も、育った環境もまるで違うんだから、『これはおかしいんじゃないか』と思える箇所が絶対に見つかるはずだ。まずはそれを見つけなさい。見つかったら、僕たちクラスメートにその違和感を納得させるエビデンスを集めなさい」
書物ってある時点に"固定化された"ものなので、時代背景の影響を逃れられないし、そういった意味では確実に批判は可能ですね。これってあらゆる本や思想にも拡張されると思います。