【真相】ネスレ高岡社長が語る、ブルーボトル買収の裏側
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なぜブルーボトルを買収したのか。
カフェ市場、特にコーヒーチェーン店を見ると。ここ10年来店舗数は減少傾向にありますが、高岡社長が引き合いにあげていた、スターバックスは、2016年に600店舗あまりだったのが、現在では1300店舗近くあります。
スターバックスは、居心地のいい空間という体験を売りにしたコーヒーチェーンですが、今はどこにでもある。そして、こうしたコンセプトは定型化され、消費者は当たり前に感じるようになっています。量産型体験です。
一方、美味しいコーヒーをただ安く、気軽に飲むと行った時、セブンイレブンに勝てるコーヒーチェーンはそういないでしょう。鮮度が命のコーヒーにとって、コンビニのロジスティックスは脅威です。
そうした中で、なぜ今ブルーボトル買収かというのは非常に興味深かったです。
注目のコメント
世界的に先進国では、少子高齢化が進み家族構成も小さくなりつつあります。その最先端を行くのが日本。すでに総世帯数の三分の二が一人、二人世帯です。ドイツても45%が一人、二人世帯。この新しい現実がもたらす新しい顧客の問題は、家庭内消費から家庭外消費へのシフトです。
働く世帯を想像すれば当たり前のことですが、二人世帯でも殆ど共働きの状況では家庭に居る時間が圧倒的に少ないので、そもそも消費出来ないのです。
コーヒーをはじめどの飲料カテゴリーも家庭内消費は減少します。だから家庭外消費にビジネスチャンスもシフトしていく。
ネスカフェアンバサダーもブルーボトルコーヒーも、そのような新しい現実によりもたらされる新しい顧客の消費の変化に対応しています。ネスレによるブルーボトルの買収。
なぜ組む必要があるのか、という記事は、
今まで、その多くがブルーボトル側に取材したものでした。
ネスレから見て、なぜブルーボトルなのか、
そこを高岡社長に聞きました。
この特集では、この2社を中心に
今のコーヒー市場で起きている変化を取材しています。