小池氏、希望代表辞任までの50日 風頼みの限界

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• 宮嶋 巌

  月刊FACTA 発行人

  ・2017年11月17日

  これは「9・26深夜密談」の核心を突く、日経政治部の底力を感じさせるスクープです。前原さんの背中を押し、民進党→希望の党への合流を促したのは「労働界のボス」連合の神津会長でした。神津さんが①連合が推薦候補と結んだ政策協定の丸呑み、②民進党候補の全員公認を、小池さんに突き付け、「前向きに検討する」と言質までとっていたとは。僕も同じネタを追いかけたけれど、前原さんも神津さんも「完黙」でした（脱帽！）
  神津さんは「労働界のボス」と云うけど、東大教養→新日鉄の超エリート。加藤厚労大臣（東大経済→大蔵省）とは、東京学芸大付属小・中学校で9年間机を並べた同級生であり、とにかく共産党が大嫌い。「反共の塊」です。民進党が（共産党と組む）野党共闘に走るのを、何としても阻止したかったようです。
  小池さんと前原さんは代表を引責辞任し、「野党再編」の舞台から降りましたが、神津さんは引責どころか、「玉木希望」「枝野立憲」「大塚民進」と等距離宣言し、今後の野党結集のキーマンになりそうです。転んでもタダでは起きない、したたかな「労働貴族」の面目躍如です。