減反と戦った闘士、グルテンフリーと農地集積で世界へ
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注目のコメント
多くの農家の方のお怒りを買うかもしれませんが、
制度を守って来た農家の現状と、
制度と戦って来た農家の現状は、
どのように違うのだろうか、と思います。
そして、これからの将来はどう違うのでしょう。
集落という中で、制度に縛られるのは、ある意味仕方がないと思いますが、
制度を守ったから、これからもお上がなんとかしてくれる、なんてことは絶対にありません。
これからは、消えていくべき農家が、消えていく局面に入ります。
酷な言い方ですが、高齢で廃業、儲からないから廃業。
そういう事例が多くなると思います。
農家が潰れない、廃業しないような、これまでの状況は、ゾンビ農家を産んで来ましたが、これらを清算する時期が来ようとしています。
これまでの農家にとっては、厳しい環境かもしれませんが、大きな変化は、大きな成長の機会でもあります。
そういう意味では、やり甲斐もありますし、希望の持てる農業に変わろうとしているのだと思います。コメ作りを手伝うまでは理解できなかったのですが。確かに栽培技術的には簡単に作れる作物かもしれません(一般的な普通のコメならば)。ただ、一定期間に恐ろしく作業が集中してしまうんですよね。栽培期間は長いのに作業期間は極度に集中してしまう。
トマトをしながら、今作軽くお手伝いしただけで、30㎏袋×約800体=24トンの籾摺り(袋詰め)をしてパレットに載せていきました。40代でも改めて筋肉が付いてきますね。
また、一番大変なのは年4回はある畦の草刈でしょう。本当にロボ開発ないと無理ですね。
で、できたお米は30㎏/袋でJAで6,000円前後買取なんですよ。1合が150g、1日2合で300g食べても100日、1袋で3か月は食べられると考えれば6,000円ってどうよと思ってしまう。でもこれって、規模が小さければ小さいほどそう思えてしまうんですよね。
つまり産業としての農業ではなく、最初から、親から受け継いだ農地での仕方なくの稲作が大半なのだと思います。
それでどうして成り立っているのかというのは、やはりサラリーマンしながらの兼業コメが多いからなのでしょうかね。それでも田んぼを動かさなければならなかった、という今までだったのかも。清水氏のコメントにならえば、兼業コメ農家と専業コメ農家は全く別のとらえられ方をしなければならないと思います。
記事本文での涌井氏の、総額50億借金というリスクの取り方、誰かがやらなければならないことを成されたのだと解釈しました。
でも価格を上げる方へは向いてくれないのかな~。コメ作りの世界で改革の先頭を走る涌井さん、真打登場という感じです。
涌井さんが着目されたグルテンフリーというキーワードは、コメを農産物輸出のキラーコンテンツにする重要な要素だと思います。
アジア、アフリカの経済成長に伴う食の欧米化という流れに対して、大国が牛耳る小麦に対抗して、ヘルシーなコメの価値を訴求すればコメ自体の世界市場は大きく拡がる可能性大だと思います。
減反廃止うんぬんに関わらず、涌井さんのように世界に大きく勝負を賭けようという方がドンドン出てくると良いなと思います。