加速する「電気飛行機」開発 空の移動はこう変わる
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電池重いから無理、という論調があるが、それは必ずしも正しくない。短距離ならいける。結局、飛行コストはエネルギー単価で決まる。それは電池の重さに関係ない。重さは航続距離に上限をかけるけど、最近のエネルギー密度の改善で、近距離路線なら十分使える航続距離になってきた、という話。
皆様と同じように懐疑的に記事を見てみたのだが、調べると気になる点が出てくる。
まず、Siemensの電動小型プロペラ(こちらは試験飛行済み)とBoeingが出資しているZunam(まだ計画のみ)は違う方式。小型プロペラは、プロペラ機がエンジンで回しているのをバッテリーに変える。一方でZunamは多分コンプレッサーで圧縮する。
そもそも、同じように化石燃料を燃やすのでも、プロペラ機とジェット機だと、原理が全く違う。プロペラを回した風圧で進むのか、燃焼で膨張した空気を押し出すことで推進力に使うか。
Zunamで気になるのが、燃焼をさせないのに、ちゃんと出力が担保できるのかという点。ZunamのHPを見ると、シリーズハイブリッド形式(内燃で発電、ノートのePowerと同様)をまず採用して将来的に完全に電気化したいとのこと。
本当にできるのかという思いもありつつ、自分でさえ思いつくような疑問があるなかでBoeingが出資するということは、一定の蓋然性はあるのかもしれない。逆にBoeingが出資していなければ眉唾としか思わないと思う。
http://zunum.aero/technology/
下記を見ると700ノーティカルマイル(海里)、約1300キロ飛べるとのこと。これは距離的にサンフランシスコ・サンノゼ(1300キロ)やニューヨーク・シカゴ(1100キロ)、あとは東京・鹿児島といった距離を飛べる。速度は時速340ノーティカルマイル、約630キロとのこと。また、離発着の滑走路の長さが小さいので、コミュニティ空港を使いやすい。
たしかに米国のような環境であれば、実用化されれば、主要都市ではないところでは相当利便性がありそう。
http://zunum.aero/aircraft/