資金力のあるソニーや東芝がクラウドファンディングを使う理由
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『「大企業で新しい製品や事業を始めようとすると、『どれくらいの事業規模になるのか』という議論が先行してしまい、何もできなくなる」と明かす。大企業と消費者とが直接結び付く場を提供し、「大企業病」の論理から企業を解放するというのも、クラウドファンディングの重要な機能の一つなのだ。』
数百万円の稟議を、社内でゴチャゴチャ言われ、挙げ句の果てに「何台売れるんだ❓」と言われるくらいなら、クラウドファンドでの資金調達の方が自由度が高くていい。
資金の集まり具合で、最終消費者の関心をある程度は測れる。逆の見方をすると、大企業の強みをかなり活かせていない企画ともいえる。
個々の開発者の生活保障(=給与)は会社がしているし、社内のほかのプロジェクトや教育でスキルを蓄積してきた側面はあろう。
でも、大企業の強みは資金力。社内の様々な理由でそれが発揮できず、社外でほかのベンチャーと同じように肩を並べる資金調達手法のほうが色々な意味でのコストが低いという判断がされているというのが事象から観測される現実。
新しいことを否定するつもりはないし、ファンを作るという観点でも大企業のクラウドファンディングの活用は進んでほしいと思う(むしろこれくらいの規模なら、社員全員にクラウドファンディング予算を与えて、それを一次審査するくらいでもいいかもしれない)。
とはいえ、大企業らしい武器を活用した革新的な製品・サービスも期待したいし、それが大企業の王道だとも思う。