フィンランド航空、搭乗客の体重測定を開始
CNN.co.jp
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大学3年生に教えていますが,飛行機には安全に飛行できる重心位置の許容範囲が決められている.重心が後方になりすぎると不安定性が増し,前方になりすぎると操縦性(maneuverability)が悪くなる.
たとえば,ボーイング747の重心位置は,だいたい主翼の上にある3番目のドアあたり.全長約70mのところ,許容範囲は1.75m.この範囲に収めないといけません.地上に静止しているときは,脚のセンサで重心を計測できるようになっています.もちろん,飛行中の正確な重心は分からない.
ちょっとした計算をしてみます.乗客一人が最前位置から最後尾まで移動すると,重心の変化量は10~12mmになります.もし乗客全員が一番後ろ,あるいは前まで移動すると,極めて危険なことになります.例えば,一番前の席に超有名人がいて,乗客全員がその人に向けて殺到したら... まずあり得ませんが.
貨物機で,飛行中に貨物が偏って墜落という事故は過去ありました.
相撲の巡業で相撲取りが旅客機を使うとき,特別な配慮が必要になると聞いたことがあります.怒る方々いらっしゃるかもですが、体重別料金導入しても良いと思いますねぇ、中西部に住んでいると もう大人チケットのいるムスメたちと比べて、どーう見てもフェアじゃない、と感じる方と隣になることがあります (重量均等配分のためかもですねぇ)
考えてみれば、預ける荷物も手荷物も大きさや重量、個数に規定があるのに、搭乗者については言及がない。身長を問うのは難しいと思いますが、体重は今後問われるかもしれませんね。