「コンテンツ主義」が過疎地に渋滞をつくる! 4700人の町で1日2万個完売! 仙台・秋保温泉「さいち」のおはぎは 「ビジネスモデル」の常識を崩壊させる! - 売れ続ける理由
コメント
注目のコメント
タイトルに『「ビジネスモデル」の常識を崩壊させる!』とありますが、記事内容からすると前提としたどこかのビジネスモデルがそもそも「常識外れ」ではないかと思うほど、マーケティングの基本であるSTPをしっかり押さえた常識的な事例です。
私が住むスイス・ツェルマットも「陸の孤島(立地が悪い)」と呼ばれるような僻地にあり、チューリヒやジュネーヴから列車で約4時間もかかります。車は隣村までしか乗り入れすることが出来ないので最後には登山列車に乗り換えることになります。村内の宿泊施設は何十年もの間、ほとんどベッド数が増えていないため、人気の山岳リゾート地としては「需要過多」の状態です。今回の事例と違う点は、一店舗だけが売上を伸ばしているのではなく、ツェルマットは地域内の多くの事業者が共通したテーマ・コンセプトで多様な商品・サービスを提供して稼いでいるところです。また、地域内調達率を高めることで経済波及効果も高く、経済循環を起こしているので地域の景気と税収アップに貢献しています。また、地域全体でCLTV(顧客生涯価値)を求めるためのCRM(顧客関係管理)システムを構築し、マーケティングに積極的に活用しています。詳しい説明は割愛しますが、「観光関連事業者による魅力的な観光地づくり」ではなく「住民が主体となり魅力的な地域をつくり、育てる」ことで、スイス・ツェルマットは究極の「ポジショニング主義」を150年以上も続けていると言えます。