少年野球の“構造的欠陥”。タイムリミットはあと3年
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「大人が運営/指導する学童野球チーム」というこれまでのやり方から離れてみてはいかがでしょうか。
小3から野球を続けてきましたが、正直なところ、野球で得た運動的スキルや基礎体力が他のスポーツで活きる範囲は、例えばサッカーや水泳、バスケなどのスポーツと場合と比べて極端に狭いと思っています。
では、野球で得られるものは何か。それは、「チームをマネジメントする力」「チーム全体を見て、自分はどう動くべきかと考える力」「目標を設定し、必要な努力を実行する力」ではないでしょうか。
そう、それはほとんどの学童野球チームで大人が代わりにやってしまっていること。そして、時に大人たちに乱用されている部分でもある。指導の上手な大人は、子どもたちに考えさせることはできるけども、残念ながら大抵の大人のコーチに「考えさせるコーチング」はできません。
だからこそ、「大人が指導/運営する学童野球チーム」ではなく、子どもたちがやる練習を考え、あくまで大人は子どもたちが望む環境を整えたり、考えたことに対してアドバイスする役割に徹する、そんなチーム作りをするべきだと思っています。
最初は難しいかもしれません。だけれども、野球を通じて、「考える力のある子」を育てられる。そんな可能性がまだ眠っているはずです。これまでのやり方にとらわれず、まずは大人たちが考えることから始めましょう。「長い歴史を重ねた組織であればあるほど、(変革に)時間が必要なのは確か。野球界で60歳は若造。70歳になって初めて、人間らしい捉え方をしてくれる。世界が違うんです。そういう中を払拭していかないといけない。いくらいい戦略を作っても、実行するのは市町村(の支部)だから。そこが野球界はすごく封建的。それが現実の問題です。だから役員の若返りを要求したい。女性も入れていく。いろんな委員会を作って、効果を上げていく。ライセンスの3年計画を最低でもやらないと、軟式野球の将来は難しい」
「全軟連が変われば、日本球界は大きく変わり始める」。取材中、ある人に言われた言葉です。プロ野球や高校野球、すべての野球の土台となるのは少年野球。その一部を知っている人は多いだろうけれど、複雑な背景を知っている人はほとんどいないのではないでしょうか。まずは実情を知ってください。そして、みんなで考えましょう。