リサイクルされた「牛のおなら」が、クローゼットに収まる日
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「おなら」ではなく「げっぷ」ですね。
原文記事でも"Farts(おなら)"となっているので仕方ないですが。たしかに、牛はおならとしてもメタンガスを出すので、火をつけて爆発させることもできますが、
https://www.youtube.com/watch?time_continue=7&v=5XYiC6n0CCk
牛個体から発生するメタンガスの殆どは、口から発生する「ゲップ」("Burps")の方で、おならの割合は数%と言われています。
牛には以下のように4つの胃があります。
第1胃:ルーメン、瘤胃、または"ミノ"
第2胃:レティキュラム、蜂巣胃、網胃、または"ハチノス"
第3胃:オマズム、葉胃、または"センマイ"
第4胃;アボマズム、しわ胃、または"ギアラ"
このうち、第一胃のルーメンで、主に繊維質の分解をメタン菌によって行うため、口からメタンガスのゲップを放出します。
こうした牛や羊などの反芻動物から放出されるメタンガス(つまり天然ガス)が、温室効果ガスとして相当な量があることは良く知られたことで、FAO(国連食糧農業機関)の試算によると、2004年に1億300万トン、CO2換算値23億6900万トンのメタンが家畜から排出されているとのこと。日本の2015年度の排出量が、13億2,100万CO2換算トンということなので、世界の牛だけで日本のおよそ倍の温室効果をもたらしていることになりますね。
というわけで、コオロギを食べましょう(笑)
シェール革命で米国の天然ガス価格が下落したため、安いメタンガスを使って化学製品をいかに作るかという"C1化学"は、近年の化学界の最前線で、牛のゲップでなくても重要な産業応用可能性があります。こーいう誰もが助かり世の中がすこし前進する仕事こそほんとにかっこいいと感じます。「思いもよらない着岸で価値を生み出すイノベーション」も洒脱で好きですが、「誰もがなんとかしないといけないと思ってたことをなんとかする」ヒーローイノベーションには本当に頭が下がります。
1年あたりの畜産農業はすべての交通手段が排出したCO2よりもCO2を排出。
国連の食料農業機関は低く見積もって年間7516万トン、もしくは世界の温室効果ガスの18%を排出していると発表しました。
見過ごされてきた家畜の呼吸や土地利用、メタンガスなどを含んだもっと徹底した2009年のワールドウォッチの調査によると最低でも年間3.2億トンのCO2を畜産農業は排出している。
これは世界のすべての温室効果ガスの51%に値します。それに比べて世界のすべての交通手段が排出した合計は13%です。
ガス、石油、電気などを使うのをかんぜんにやめて、二度と使用しないようにしても2030年にはCO2に換算した565ギガトンの温室ガスを家畜の影響だけで超過してしまいます。
焦点が常にCO2に限られているが、メタンはCO2の25〜100倍の破壊力があり、CO2の86倍も地球を温暖化させる力を持っている。
CO2を減らしても100年かかる。メタンを減らしたほうが早い。
家畜はすべての亜酸化窒素の排出量の65%を担っている。この温室ガスはCO2の296倍の破壊力があり、大気中に150年間とどまる。
簡単に比較すると平均的な乗用車は3〜12kgのCO2を1日に排出するのに対して、1つのハンバーガーの為に森林を伐採すれば75kgのCO2が排出される。
1つのハンバーガーを食べることは3週間車を運転するのと同じくらい環境にダメージを与える。