【連載】全米一の名門公立高校、スタイベサントの不思議な世界 #1
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注目のコメント
色々な点で興味深いデータが多い記事。
まず『アメリカ最古の高等教育機関であるハーバード大学に進むのは20人ほどだ(ちなみに、同大学入学者にスタイベサント高校出身者が占める割合はトップクラス)。』という点は、逆に日本の進学校→東大などの比率を考えると、アメリカの進学の裾野がかなり分散している印象。「トップクラス」という書き方なので実際がどうか分からないが、特に極めて学費が高い私立高校含めてもトップクラスであると仮定すれば、なおのこと。
併せて『スタイベサントの生徒の約74%はアジア系アメリカ人だ。その一方で、アフリカ系アメリカ人の生徒はわずか1%にすぎない。』という記載も興味深い。
冒頭の試験に並ぶ人数含めての話かもしれないが、教育への熱意や、それが社会階層を上がっていくためのツールとしてどれだけ重視されているかという考え方の違いなのかもしれない。一方で、実力主義と、社会の分断を抑えるという観点でのアファーマティブアクションの在り方についても考えさせられるし、この数値を見る限りはアジア人が教育においては悩ましいポジションにいる(人口構成比に対して多すぎるが、一方で実力・平等との乖離をどうすべきか)ことも伺える。
最後に、寄付金と政治。正直、これだけの名門校だったら、そこに記事に記載があるような派閥闘争とか政治があっても、もっと寄付金を集められそうな印象。
むしろ、在校生のことを考えるなら、政治などに明け暮れずに、金額を集めることに注力したほうがいいと思う。それに成功している人がこれだけいるなら、個人でももっと多くの金額を出せそうなものだと思うが…政治・派閥闘争に興じることが楽しいのだろうか?アナーバーにあるパイオニア高校(公立)も優秀ですよ
記事でもインプライされている、かの一流私立大学での、アジア系学生に対する高入学基準の件は、現在法務省が調査中です22歳の大学4回生です。この記事を読んだ感想は、進学先そしてその先の就職先の選択肢をわざわざ国内に限る必要はないということです。前々から、一部では言われてきたことですが、この記事で根拠のイメージがグッと湧きました。子供ができたら、国外も視野に入れて、情報収集をし、お勧めのところを紹介したいと思いました。