所有者不明土地が北海道の9割分 2040年時点推計、研究会発表
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これはある程度仕方ありません。
山林が多いと思いますが、すでに多くの山が生業の場ではなくなっています。
半世紀前までは、人は普通にいまなら驚くような山間地に住んでいました。
焼畑をやったり、炭を焼いたり、地域によっては小規模な鉱山で生計を立てていたりと。
昭和30年代までは、石川県のあたりでは「出作り」といって、本村から山奥に入って焼畑などをする家族も多かったと聞きます。そのような家族の子弟が通う学校も山間部にあったそうです。
山が生業の場で無くなれば、必然的にそこへの関心も低下し、いまのような状況になります。
所有者不明の土地は、一旦行政が吸い上げ、改めて入札のうえ、土地の利用権や木材の伐採権を与えたらいいのではないでしょうか。
入札で手が上がらなければ、活用の見込みの無い土地として、放っておくしかないような気がします。はぇー、そんなに増えてたのか…
ちなみにこの問題は吉原祥子著の「人口減少時代の土地問題 - 「所有者不明化」と相続、空き家、制度のゆくえ (中公新書)」という本に詳しく書かれています。
3世代前に登記がなされそのまま相続登記がなされていない、登記簿に「何某ほか何名」と書かれている等々…そのため、約半世紀かけて行っている地籍調査がたったの52%しか進んでいない、という今の土地問題が如何に問題で解決が困難であるか詳しく書かれており、この問題を知るうえでかなり良い本だと思います。土地の登記は任意。かつて土地が値上がりしている時代は、手間と費用をかけても登記するメリットがあった。時代が変わったのだから、まず登記を義務化すべき。
それと登記制度とは別に、公的な土地台帳をつくったほうがいいよね。不明地からは固定資産税を徴収できない。きちんと固定資産税払ってる人がばかをみるような現状はいけない。徴税コストに見合わなくても、公平性の観点から必要でしょう。