衆院選を前に「多数決」と「民意」を考える──投票前に読んでおくべき4本のストーリー
コメント
注目のコメント
政治で決められないことを安易に「多数決」に外部化しようとすると、ブレグジットのようなことも起こり得るという点は重要かと思います。何度かコメントさせて頂いておりますが、頻繁な世論調査はそれ自体が世論の方向感を規定するような側面もあるように感じられ、ムード「だけ」で何かか決まってしまう危うさが常に多数決には孕みます。
厄介なことに「皆で直接決めました」という以上に民主的正統性を持つ手段はないため、間違って決めてしまいましたという場合でも取り消せません。
もちろん、国・地方にかかわらず選挙であれば「今度は違う選択をすればいい」というアプローチになるので救いはありますが、EU離脱という不可逆的かつ重要な論点まで多数決に投げたのは政治の失敗だったと思います。