スタートトゥデイ前澤代表が123億円で落札したバスキア作品を一般公開
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世界中の美術館やオークションハウスの競売などを回り、自らの目で見て、自らのお金でアートを買ってきました。その中で、多くのアートラバーと出会い、多くのアート談義をしてきました。そして、ひとつ分かったのは、あの美術館のあの作品が最高だ、とか、今回のオークションのこの作品にならこのくらいお金出してもいい、とか、世界中のいろんな人種のいろんな嗜好があるにも関わらず、いつも決まって特定の作品に注目が集中するんです。いわゆるそれが「マスターピース」と呼ばれるもので、同じ作家の同サイズで同年代の他の作品と比べても、時に数倍以上も価値のつき方が変わったりします。
そして、その「マスターピース」と呼ばれるものが、他の作品とどう違うのかは、歴史的な背景などの理屈で説明できる場合もありますが、多くの場合、理屈抜きにして、明らかに違う圧倒的なオーラを放っているのです。
僕が買ったこのバスキアも、何十枚何百枚とバスキアを見てきた僕にとって、明らかに違う圧倒的なオーラを放っていました。そして、僕と同じことを、たくさんの世界中の熱狂的アートラバー達もあの夜思っていました。
そしてその夜のオークションはもちろん白熱しました。アメリカ人作家の過去最高額でハンマーが落ちました。日本円にして123億円でした。後から聞いたところ、僕も知っているような世界で活躍する偉大なるアートラバーの数人がこの競売に入札していたそうです。
アートも、音楽も、ファッションも、ビジネスも、きっと「マスターピース」と呼ばれる、理屈で説明するのはとても難しいような、そんな名曲や作品やアイデアや会社や人が、多くの価値を生み、多くの変革を時代に投げかけてきたように思います。
そんな偉大なるマスターピースに触れたり買ったりしながら、自分自身でもいつかそんなマスターピースを世の中に生み落とせたらいいな、と切に思います。
(追記)アートを買い始めるもっと前、約20年前くらいから、NPOを通した子供たち支援の寄付を続けています。アートでも、子供たちにできることたくさんありそうだなと、いろいろ検討しています。