【真相】裸族の村は幻想。「秘境」が生まれるカラクリ
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私も、TVなどでバヌアツの裸族などの映像を見ると、「世界にはまだこんな伝統的な生活を守っている人たちがいたんだ」と感動していた一人だったのですが、佐藤さんの話を聞いて衝撃を受けました。
中国の七彩山の話など、佐藤さんの話は現場に行った方ならではのファクトにもとづいたもので、とても説得力があります。
インタビュー中は、丁寧に言葉を選びながら話す、佐藤さん姿に表現者の真髄を見た気がします。20年近く前、奥アマゾンの取材にADとして同行した際に、すでに世界最長の滝エンジェルホール(約1kmの高低差)は観光名物になっており、アメリカの大学サークル女子がビキニで観ている場所になっていました。ギアナ高地の唯一普通に登れるロライマ山もそんな感じ。ただ、流石にヤノマミの村は基本裸族で観光化はされておらず。しかし、宣教師が入っていてとりあえず何故か赤いパンツとブラジャーが普及しており、一部それを着用。あとボートをガソリンで動かす船外機は導入されていました。
最後に何故か酋長が鳥の羽で作った装飾着をくれて、いまだに飾ってあります。スペイン語を理解する人も2、3人はいたので今や様変わりしているかもしれません。
しかし、当時は安定していたベネズエラ政府がいまはひどい状況で、外国人は入国もはばかられる状況になっているのでむしろ元に戻っているかも?
現代の秘境は政治的不安定が作り出すものとなっていると思います。
そして本来、そういった世情のあれやこれやに惑わされぬよう秘境に流れた人たちが長らく伝統的な暮らしを守ってきたのでしょう。
今やネットと航空衛星にキャッチされない暮らしを獲得しようと、地下に潜ったりジャングルに籠ることで21世紀の少数民族が誕生するのかもしれません。秘境と名付けられて観光地化すれば、もちろんお金を落とす仕組みもいるし、見物するけど快適に過ごしたい外国人向けのホテルやレストランもできる。秘境とも呼ばれていない観光地化していない場所は、誰も訪れずそれはそれで存在している。というだけな気がします。
京都で人力車で日常移動している人などいないけど、観光用には存在し、人力車に乗った姿の背景には自動車が映っている、みたいな。
エジプトもマダガスカルも超観光地。