エアバス、ボンバルディアの「Cシリーズ」事業の過半数持ち分取得
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Bombardierの経営難の背景であるCシリーズという機種について、Airbusが事業会社の過半を取得することで合意。ただ、いくらで取得するのか、分からない。
BombardierはずっとこのCシリーズの開発で難航していて、2015年には倒産の間際にあった(①)。現在もその売上が低迷しており、経営難の状況から脱出したとはいえず、そのなかで米国と係争しており先週は300%の関税提案が米商務省からされている状況(②)。先日SiemensとAlstomの鉄道事業の統合が発表となったが、経営難を背景として当初はBombardierが鉄道事業を売却する形も濃厚視されていた。
会社発表は③。Cシリーズの事業についてはケベックがメインで継続。現在Bombardierが62%、州政府が38%保有しているものを、Airbus50.01%、Bombardierが31%、ケベック州政府が19%保有する形となる。ただ、Airbus本体は資金注入するわけではなく、Bombardierから買い取り、Bombariderが既存の資金プランの下で投資を継続する形となっている(初年度最大3.5億ドル、2・3年目合計で最大さらに3.5億ドル)。
Cシリーズは100~150席で、A320ファミリーの150~240席とは相互補完的というのがプレスリリースの言及。ちなみにMRJは70~100席なので、MRJ<Bombardier Cシリーズ(100~150席)<A320ファミリー・B737ファミリー、という形になる。
①https://newspicks.com/news/1893499
②https://newspicks.com/news/2545698
③http://bit.ly/2xKxO95