岩下直行教授に聞く「FinTech-仮想通貨を巡る現状と今後 ビットコイン分裂とICOの動向を中心に」後編
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注目のコメント
日銀FinTechセンター長から京大教授に転じて、ますます冴え渡る岩下先生の仮想通貨論の後編。
「ICOというのは、既存の株や社債といった有価証券のようなものを、まったく規制を受けずに勝手に売り出しているようなものです。だから“ICOが素晴らしい”といっている人は、証券会社をいらないといっているのと同じなのです。」とは本質をズバリと突いたコメント。
逆に言えば、証券会社や証券取引所を通さないで資金調達をしたいというニーズがそれだけ存在し、それらを満たす手段が提供されていないということ。
特に、個人向けのアプリを開発するフィンテック企業などには、IPOとICOの中間的な手段として、過去にマネックスビーンズHDが試行した「オープンIPO」的な資金調達手段、つまり、機関投資家によるブックビルディング方式ではなく、個人投資家の評価に基づくダッチオークション方式(入札方式)の資金調達手段などが求められているのかもしれない。証券会社の社員として、この発言は本当に響きます。Fintechで金融のあり方が変わりつつある中で証券会社が果たす役割とは何かを考えさせられます。
「ICOというのは、既存の株や社債といった有価証券のようなものを、まったく規制を受けずに勝手に売り出しているようなものです。だから“ICOが素晴らしい”といっている人は、証券会社をいらないといっているのと同じなのです。」