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なお、現段階で安倍首相と小池都知事の政策を並列化して議論するのは尚早ではないかと思います。エモット氏の言うように、後者は急ごしらえであり、どの程度の実現可能性まで見込んで掲げられているのか定かではない且つ野党としても劣勢ゆえ、議論が成熟化していかない可能性もあるでしょう。
現在のドイツ経済の好調の背景には、シュレーダー政権時(1998年 - 2005年)に実施された労働市場改革があります。労働市場改革はすぐに成果は出ませんが、中長期的には、経済の体質を変える最善の手です。
ぜひ今回の総選挙でも、このテーマについて十分に議論してほしいものです。
"3本の矢の3本目である規制緩和も労働市場改革もやらなかった。これには非常に落胆している。"
アベノミクス礼さんへの違和感はこの3本目の矢を放置してきたこと。コイケノミクスの経済公約も選挙戦略もお粗末で話にならないのかもしれないが、このまま野党の自爆で安倍自民党を大勝させたら、安倍さんは自信を深めて憲法改正に突き進みますよ。経済は放置されそう。
その他彼が提言している内容は全くその通りであり、実際のところ、オリジナル版では、労働規制の大改革など、一応それらをすべて意識して政策を作っていたのですが、政治の世界では、色々な配慮から、ダイレクトに表現できないことが多いんですよね。なんとももどかしい気がします。
福祉改革
規制緩和
を三本の矢とすべき、とこの先生は主張されてますが、まさに安倍政権が注力してきた事で、同じではないですか。
評論家は批評するのが仕事ですが、であるなら論理で批評すべきです。同じ主張をもって批判するのは理屈が合わない。
あるいは理屈は同じでも結果が伴わないのて反対、と言うのであれば、現実的に誰なら出来て出来ないか、少なくとも「マシ」なのか、遂行能力の分析によって論じられるべきで、それについても今の選択肢のなかでは答えは出ていると思います。
これは非正規雇用者の権利を強化するという意味で正しいと思います。一方、正規雇用者を見ると、成果報酬化によってすでに所得不安を抱えているところに、雇用の流動化を促進するような新しい労働法が導入されることになれば(そうすべきだとここではエモットさんは述べているわけではありません)かえって雇用不安が広がることになりそうです。兼業促進や子育て支援でサポートし全体を丸く収めるというのは難しいのではないでしょうか。
結局のところ日本経済の国際競争力の低下が原因ですので、基礎教育、社会人の再教育、科学技術強化、アントレプレナーに対するサポート、業界再編による企業の国際競争力の強化など、当たり前の施策をしっかりやるしかないでしょう。
さらに、小池さんについては、好意的な印象を述べつつも、権力欲しさに政治家をやっているとの感想も述べている。
人間観察の箇所を除くと現実的な結果を踏まえた結構辛辣な意見だと思う。
政治家の活動についても、具体的定量的達成目標に基づく客観的評価の訓練をした方がよい。
そして『安倍政権は労働法改革を約束してきたが、大企業と厚生労働省の反対に遭って、その実現を怠ってきた』というのも正にその通りだと思うのですが、我が国に限らず、ポピュリズム的傾向が強まった最近の民主主義国で、雇用の流動化を促す『労働市場改革』を進めるのは至難の業であるように感じます。
遠くは労働市場改革でドイツ一人勝ちの礎を築いたとも言われるシュレーダー首相が改革の成果を享受する前に労組の批判に晒されて首相の座を去りましたし、近くはフランスのマクロン大統領が公約である労働市場改革の実現に苦戦をしているし・・・・
「アベノミクスにもコイケノミクスにも落胆」したからといって、本気で労働市場改革を進める意思と力を持っていそうな勢力が見つからないのが改革を望む市井の民にとっては辛いところかも (@_@)ウーン