家計は共同でも財布は別々、FinTechの進化に見るミレニアルカップルの結婚観
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注目のコメント
昔は夫が稼ぎ、妻が専業主婦で家計簿をつけるというのが標準だった。GDPの主要な構成要素である消費支出は、家計調査という総務省の統計から作られているのだが、これもサンプルとなった家族に家計簿をつけてもらうのが前提で、最近は若干の謝礼ではなかなか協力を得られないらしい。夫が公務員で妻が専業主婦の家計が回答者を引き受けてくれる確率が高いが、それが統計のバイアスを生じさせているとも言われる。
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こうしたスマホアプリの普及によって、共稼ぎの夫婦を含む多くの家計で、しっかりお金の出入りを管理するようになれば、賢い消費・貯蓄行動がとれるようになるだろう。同時に、こうした情報を謝礼を払って提供してもらい、家計調査を大改革してほしい。家計にとっても国家にとっても、まずは現状を正確に把握することが大切なのだから。
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それにしても、こうしたカップルが増えると、家計を標準単位としている各種政策(税制や社会保障など)の設計も、個人を前提としたものに作り替えないといけないかもしれない。そうした検討のためにも、しっかりとした統計を整備していくことがとても大切になるだろう。これまでの文化、慣習から変化がおきている昨今において、それに合わせた周辺のサービスというのも必要になってくるもの。日本でも同様のサービスは流行るかもしれない