【逆襲】ソニーを支える「最強事業」の次なる野望
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ソニーは、CMOSの会社かと言われるぐらいの優良事業となった半導体事業。苦境の間も、ずっとソニー本体を支えてきました。
ですが、その成長を支えてきたスマホ市場が少しずつ鈍化していくなかで、次の成長を見据えています。
願わくば、自動運転のセンサー部分を担うだけにとどまらず、その驚異的なセンシング技術をもって、自動運転車自体を定義づけてくれたら面白いな、と夢想したりします。ソニーにとってのCCDは、インテルのDRAMである。
と言いたくなるほど類似性があると思います。
両社ともにイノベーターのジレンマのMBA教材的ケースですが、インテルのアンドリューグローブ、ソニーの鈴木副社長本人の資質や、彼らが当時率いていた組織の構造やそのDNA。
それに何の共通要因がありジレンマ脱出に成し得たのか?
是非NPには追究してもらいたいテーマです。
EV革命勃発期における日本の自動車産業
第四次産業革命期における製造業、
フィンテック革命における大手金融機関
ジレンマに羅感している日本経済にいま最も必要な処方箋では。CMOSのリーダーはキヤノンだったと考えています。
一般にCCDはノイズ特性は良いものの、読み出しに時間がかかる上、電力を喰うことから、高速連写や動画撮影には不向きとされてきました。それに対しておそらく最初にCMOSに経営資源を投下したのはキヤノンでした。デジタル一眼のフラッグシップで最初にCMOSを投入したのはキヤノンだったと思います。これで画質、連写、バッテリーの点で他者を引き離したことが、今日のキヤノンのデジタル一眼でのポジションの基礎になったと思います。
ソニーはこれに言わば追随したと私は思います。ただ、ソニーがキヤノンと違うのはキヤノンが内製指向なのに対して、ソニーはコンパクトデジタルカメラでは一定のシェアをとったもののデジタル一眼カメラのシェアは低く、撮像素子でキヤノンに勝つには外販に力を入れざるを得なかったことがあると思います。
自動車や監視カメラなどはこれからの領域。特に自動車は家電とは異なる耐久性が要求されそうです。また素子の素性だけではなく、ネットワーク化が重要ですので、誰とどう組むのか注目です。