【解説】時価12兆円突破。エヌビディアの「革命的経営」3つの秘密
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注目のコメント
ジェンスン・ファンが実現してきたNVIDIAの成長戦略を一言で表すなら「顧客の創造」、これに尽きると思います。そう、ドラッカーの教科書通りです。
また日本の大手企業経営者が最も不得意な事でもあります。
PC向け3D向けグラフィックチップで泣かず飛ばすだったところ、ゲームに集中特化してその市場をほぼ独占しました。
その次はクラウドです。
AWS、マイクロソフトAsureはじめIBM、アリババなど軒並みクラウド大手のデータセンターはNVIDIAを採用しています。
そして今、自動運転。ほぼ全ての自動車メーカーおよびティアワン部品メーカーが採用している事は周知の通り。
AI、と漠然と言っていただけでは現在のNVIDIAは無かったでしょう。あくまでAI時代の実際の用途、ビジネスはどこにあるのか、それを嗅ぎ取ってここと決めたら一気呵成にビジネスリソースを注ぎ込む。これがジェンスンの経営真骨頂だと思います。NVIDIAを取材して驚いたのは、日本法人にいる社員でも、ジェンスン・フアンCEOに惚れ込んでいること。「彼の存在があったからこそ、苦しい時期も経て働き続けたいと思えた」という社員もいました。
普通、外資系企業の日本法人だと、そこまでトップへの思い入れが強い社員はかなり稀です。そのCEOとの近さこそが、フアン氏がこだわる企業文化であり、イノベーションの源泉なのかもしれません。
NVIDIAの技術の源泉に迫る取材はもちろん、経営スタイルや、企業文化を詳しく掘り下げる取材をきちっと今後深めたいと、強く思いました。いつも迷うことに,社名は”nVIDIA”か"NVIDIA"か.記事中のデモ自動車の写真を見ると”nVIDIA”が正解らしい.
私の経験で言えば,90年代から2000年代前半は,nVIDIAはPC用グラフィックボードの会社だった.10年ぐらい前からGPUがCFD(数値流体力学)などの複雑な科学計算を高速で行えることが分かって研究者の間で利用が進み,さらに最近は機械学習と相性が良くて大躍進.
どうしても,私は,昔,やはりGPUを出していたSGI,AMDと比べてしまう.私には,nVIDIAはPC用のグラフィックボードの製造・販売する会社という印象が強く,SGI,AMDと違って,採用されていたGPUのアーキテクチャがたまたま良くて,たまたま時流に乗っただけの会社というイメージがあるのです.つまりラッキーだったと.