携帯番号で送金 3メガ銀が実験
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全銀ネットを経由しない、インターネットを基盤として使うリテール決済を銀行のサービスとして導入しようという構想。全銀ネットは超大口から小口まで全て受け入れる仕組みとなっており、今の時代とユーザーニーズを全て満たしきれない。1億円を超える超大口は自動的に日銀ネットに転送されRTGS処理されている。逆に小口には小口に合った基盤があるはず。銀行がやらなければ、LINEやメルカリに取られるだけ。小口の決済を引き受け、個人ユーザーとの接点を増やしていくことが、銀行の将来の大きく影響する。実現方式は色々あり得るから、ブロックチェーンを使うかどうかは、どちらでもいいと思う。
携帯番号送金を昔から住民のほぼ全員が使っている場所があります。アフリカです。M-pesaという決済送金サービスです。
ここで最も重要な事は、銀行というものが不要になる、という事です。アフリカではUnbanked(銀行口座を持たない人)が半分以上、アジアの殆どの地域もそうです。そして彼らは銀行口座を持つ前にアリペイやPayTM(インド)を使い始めています。いわゆるリープフロッグ(段階飛ばし)です。
日本で先端的な事をやっているつもりでいる間に、インドやアフリカや中国でもっと先端をやられちゃってる、という事象です。既得権大手IT業者に対し別口の大手IT業者がFintechソリューションとして仕掛けるケースが増えてきてますね。
日本の金融機関システム構造は、各金融機関毎に大手IT業者による巨大な勘定系とレガシーな営業店システムの保守にIT投資予算の7割以上を割いてしまってます。外資系金融機関は逆に、勘定系なんか共有システム化しており、保守に割くIT予算は4割未満で大半はFintech分野含め攻めのIT予算として遣います。
MUFGはじめ日本の金融機関が真にグローバル化し世界に打って出るには、ゼネコン化した既大手IT業者の支配構造から脱却する必要があり、メガバンクのFintech積極取組み背景には前述視点もありますね。