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ノーベル物理学賞:「重力波の検出」LIGO率いた3氏に

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注目のコメント

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    忠北大学 天文宇宙科学科 教授

    去年の年末にNPで企画された2017年大予想の記事のコメント欄で予言した通り(※)。

    重力波の重要性については、一言でいうと光(電磁波)と双対となる人類の「新しい目」の発見ということになるかと思います。新しい目で持ってこの宇宙を見ると、これまでと全く異なる世界観(宇宙観)が描き出されます。新しい情報(データ)にあふれるので、当然、これまで謎だったことが次々と明らかにされていくでしょう。アインシュタインが約100年前に予言していたとありますが、重力波の存在を理論的に導いたということであって、彼自身は絶対に観測では受からないだろうと考えていました。当時の技術ではその精度を得るのは夢のまた夢であったのだろうと思います。その意味で、アインシュタインの想像を超えて重力波の検出に成功したLIGOチーム、特に決定的な役割を果たした3人にノーベル賞が贈られたのだと思います。

    3人の中の一人であるキップソーンは、映画「インターステーラー」の監修を務めたことでも有名ですが、彼は天体現象から放出される重力波を理論的にモデル化し、観測波形との比較する手法の開発というところで先駆的かつ多大な貢献をしたということが受賞理由となっています。実は、重力波波形の理論的なモデル化には「数値相対論(コンピューターを用いて数値的に一般相対性理論の式を解く)」という手法が欠かせなく、数値相対論の構築に先駆的かつ決定的な役割を果たした研究者に京都大学名誉教授の中村卓史がいます。日本にもKAGRAという重力波望遠鏡の構築が急ピッチで進んでいますが、今日の日本の重力波物理学・天文学の隆盛は理論・観測(実験)分野共に中村さんの強力なリーダーシップなしにはありえなかったでしょう。彼が、数値相対論の研究を始めた当時は日本中で誰にも相手にされなかったと聞いています。先のLIGOによる重力波の検出には本当に多くの科学者の貢献があり、選考方法の見方を変えれば中村さんが受賞してもおかしくはなかったと思います。今回は、日本人の受賞者がいなかったので、新聞紙上で大きく取り上げられないかもしれませんが、その影には日本人研究者達の多大な貢献があったことも忘れないで欲しいと思います。

    【※】
    https://newspicks.com/news/1957255


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    NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家

    これほど歴史的発見なのだから(なんてったってウン十億光年彼方の現象を直接「見た」のです!)、受賞は文句なしでしょう。

    でも、LIGOは何百人、何千人が携わった典型的な「ビッグ・サイエンス」なので、その中から3人の受賞者を選ぶのは簡単じゃなかっただろうな。「なんで俺じゃないんだ」と思っている人もいるかもしれない。

    ノーベル賞には「同時受賞は3人まで」という決まりがあります。基本的に科学は個人プレーだった百年前はそれでよかった。でも今はビッグ・サイエンスの時代。その決まりを緩めるとか、個人ではなく組織への受賞を可能にするとか、ノーベル賞も時代に合わせて変わる必要があると思う。


    【追記】あと、ノーベル賞は死後の贈与はできないという決まりもあります。重力波が発見後異例の早さで受賞した理由のひとつは、受賞者が高齢であることもあると想像します。


  • NASA Jet Propulsion Laboratory Systems Engineer

    Physical Review Lettersの重力波検出の論文は133組織1004人もの共著者がいるんだけど、この3人の受賞は残りの1001人皆納得の3人なのかなぁ。それにしてもまだ2年も経ってないのに2647回引用されてるってすごすぎ。キップ・ソーンは映画インターステラーの製作総指揮も務めたよね。

    ところで僕がいつもこんがらがるのは、ブラックホールくらい重力が強い系では時間がすごくゆっくり流れるので、そこでのできごとは地球にとってはものすごい長い年月続くのではないかと思うわけです。だったら重力波もずーっと継続的に観測できるんじゃないの??

    追記:
    早崎先生のコメントを受けて追記すると、僕も個人的に重力波の検出に貢献した日本人を二人知っています。一人はMIT時代の後輩。もう一人はロサンゼルスに来て知り合ったCaltechの科学者の方です。ほんと、ビッグサイエンス。


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