政治バブル劇場、クライマックス
NewsPicks編集部
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今週の小幡績先生の「ひねくれ投資日記」はちょっと趣向を変えて、衆議院解散に至った政治劇場コラムをお送りします。「バブル」を研究してきた小幡さんならではの「政治バブル」の分析は、大変示唆に富みます。
文末の「新党であり、しがらみがない、と言えば、そして政策も明らかにしなければ、有権者は好き勝手な未来を描ける」こそが日本に限らず、各国の政治情勢を的確に言い当てていると思います。ある程度格差が固定化されている日本において、日常生活に(漠然としたものであっても)不満を抱えている市井の人々からすれば、「なんとなく現状を打破できそうな人」がいれば「変化に寄与した感」が持てるというだけの話でしょう。
しかし、そうした投票行動は、仮に結果的に奏功したとしても、その候補者が実際に社会を劇的且つ迅速に変化させるわけではないことは英国や米国の例を見ても明らかです。これだけ世界で悪しき(壮大な)前例が出ているわけですから、冷静に投票をすることの意味をかみしめたいものです。"新党であり、しがらみがない、と言えば、そして政策も明らかにしなければ、有権者は好き勝手な未来を描ける"
今のところ希望が明確にうたっているのは憲法改正と原発と消費税だけですからね。ほぼ政策に制限がありません。
これで翻弄される自民党も自民党です。他に選択肢がなかったから選ばれてきたことを自覚してほしいし、それを許す有権者もどうかと思います。道化の自覚もなさそう。