アパとAirbnb。「観光バブル」を制するのはどちらか
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APAホテルは超合理主義のホテルチェーンで、そこまでやったら顧客が離れるのでは? まわりのホテルが嫌がるのでは? 市場を壊してしまうのではないか? といった、人間の脳にある不安や恐怖を無視した(良い意味)戦略・戦術を次々に放っています。半端じゃないディストラプターであり、すごい会社です。
例えば価格。15平米の部屋を4-5万円の部屋単価で販売します。顧客満足度は最低まで下がりますが、収益率は大幅に上がります。需要稼働率が200%以上行くシーズンでは、泊まることが優先されるので売れてしまいます。
フロント。いち早く全店舗の無人化を進め、チェックインやアウトを自動販売機で行えるように変えてきました。これほど少ない人数で1つのホテルを回せる宿は少ないです。
部屋。9平米の超小さな単位を作り、不動産投資ROIを最大化しています。玄関風呂トイレあわせて9平米ですよ?笑 (5畳くらい)
部屋数。そのエリアにおけるランドマーク出店を多数行い、そのエリアの価格決定権やハンドリングを行えるポジションを奪う。信じられない規模のホテルを、意味不明なエリアに持ったりします。
などなど、変わった施策をあげるとキリがありません。
Airbnbと戦うのか? については、また今度。アパのすごいところは、大浴場付きなのでホテルの部屋風呂の水道光熱費が極限まで下げられたり、分譲マンションを先に売るのでキャッシュフローが良くなったりするとこ。
本日からNewsPicksでホテル特集が始まります。
普段、出張に行くときはまだまだホテルに宿泊することが多いのですが、旅行ではAirbnbを使って民泊を利用するケースも増えてきました。特に海外に出かける際は、現地の方のリアルの生活を見たくなってしまいます。
Airbnbの普及によって、宿泊産業は転換期を迎えています。
ここ数年、日本のホテル業界は、訪日外国人の急増によって空前の大活況時代を過ごしてきました。しかし、来年には今までグレーとされてきた民泊が解禁されます。
ホテル業界の活況は続くのか、それとも民泊が業界を塗り替え、いずれは出張でも当たり前に民泊を使う日が来るのか。
本特集では、「ホテル業界VS民泊」の行方に焦点を当てながら、宿泊産業の未来を占っていきたいと思います。
どうぞ1週間、お付き合いください。