「AIと共存する力」を養う3つの学問とは? 駒澤大学経済学部准教授の井上智洋氏に聞く
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この夏、井上氏に直接会って話をし、講演を聴く機会に恵まれた。そして人工超知能を読んだ。
20年後、子どもたちの未来に責任をもつのが教育実践の使命だ、なんて言いながら、自分自身が凡庸な未来しか描けていないことに気付かされた。2045年に訪れるというシンギュラリティに向かう情報技術の進歩発展は、2020年のスマートマシーン、2025年の自動翻訳、そして汎用AIが2030年には登場すると言う。
そして今回のインタビューから、AIによって実空間が劇的に変化することで社会経済活動や雇用がどう変化するのかを改めて考えさせられた。雇用なき経済成長の時代に生きる子どもたちに、培う力は情報社会に対する主体性の確立であり、新しい未知の世界に生きるという覚悟とその時々の決断力だと感じた。AIの活用で本当にGDPが増えるのか、少し疑問に思っています。Googleが生み出したサービスは、GDP統計にはカウントされません。Amazonもマクロの消費額を減らした可能性があります。AI活用が、付加価値の創造ではなく、単なる効率化で終わるなら、一部の企業は勝ち組になるでしょうが、国民全体では豊かになれないかもしれません。
AI時代の経済成長は「雇用なき経済成長」。とても言い得ていると思いました。第4次産業革命とは「生産無人化革命」なんですよね。自ずと生産や事務的処理に関わらない「考える」タイプの仕事だけが残されるようになります。AI時代こそ「考える力」が大切になる。
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「これまでの生産構造では、機械(資本)と労働を投入し、成果物として工業製品やサービスを生み出していた。そして、生産力を高める際には、機械と労働をセットで増やす必要があった。ところが、AIやロボットの発達によって、機械の投入量を増やすだけで生産力を高められるようになった」