米トイザラス:連邦破産法11条の適用申請-ネット業者に敗れる (1)
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注目のコメント
日本のトイザらスはネット業者が現れる前から敗れてました。
日本マクドナルドの創業者でもある藤田田氏が創業した日本トイザらスは、日本初の外資系小売店として、あるいは80年代末の日米構造協議のシンボルマークとして、小売市場を席巻しました。
しかしその後は、玩具専門店であるトイザらスは、日本の玩具市場における「ゲーム機器の台頭」という構造変化によって、ゲーム機器を扱う家電量販店に駆逐されていきました。
ネット業者が脅威なのは玩具に限った話ではなく、もともと落ち目だったニッチトップ企業であるトイザらスに最後の一撃を加えたのがネット販売であったというだけです。先日の「破産検討」記事(下記)でコメントしたが、主因は過度なレバレッジ。そこにEC拡大の業態変化が追い打ちをかけた状況。
https://newspicks.com/news/2478939?ref=user_100438
どうにも本件の報道は「ネットに負けた」という論調のみで語られていて、財務について全く言及がない記事だらけなのが、個人的には不満…噂が出ていましたが、トイザラスがいわゆるチャプター11を申請しました。
https://www.toysrusinc.com/press/toysrus-inc-commences-court-supervised-processes-to-implement-financial-restructuring
債務超過状態だったため負債を減免して、運転資金を特別に確保して再生を狙うというものです。
http://bit.ly/2xhBSRe
これからクリスマスに向けて最大の商戦期に入るため、その前に営業できる環境を確保して少しでも現金を産もうという狙いもあるのかもしれません。
もう少しデータを見て見ないとなりませんが、負債の負担を軽くすれば済むのか、それとも玩具を代替するゲームの台頭と、ECチャネルの台頭という構造的な課題をどう乗り切る戦略を立てているのか注目したいです。