日本人は1億円の壁で分けられる
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注目のコメント
金融資産1億円から富裕層扱いを顧客サイドは期待しているけど、今後は200万米ドルを口座に預けていないと、日本でも外資系の大手PBでは口座維持に手数料がチャージされるようになる。つまり、グローバルでは最低でも数百万米ドルの自由に投資できる金融資産がないと富裕層とは到底呼べないという事
普通の人の貯金はどれくらいあるのか
https://newspicks.com/news/2433611/
のコメントでも書きましたが、貯蓄(資産)の分布は指数分布ですが、所得の分布は高額所得者はべき分布で、低額所得者は対数正規分布です。所得分布の構造が変わる分岐点が資産1億円かどうかという問題。
これは、一定の水準の資産額を越えると、給与所得よりも複利的な資産運用益の割合が大きくなり、その再投資がポジティブループに入るため階層として固定化されると考えられます。
これは、富めるものが益々富むという、ピケティが実証した通りの世界であり、またこれは自由な経済活動を前提とした場合の統計的な物理現象として自然な帰結です。
この壁が資産1億円なのかどうかはわかりませんが、オーダーとしては大きく外れてはいないでしょう。
本来経済政策は、自由化によって生じる極端な格差を、秩序(暴動が起きないよう)を保つ為に再分配等で是正する人為的な意思決定としての重要性を持つわけですが、「リベラル左派」?たる野党筆頭の民進党がそれを主張すらできないことが、日本に真のエリートが存在せず、ノーリスクハイリターンをタダ乗りする「逆エリート」ばかりとなってしまった証左なのでしょう。いずれ「トランプ現象」が起きるかもしれません。