時代にあった遺伝子を持って生まれるか。それが人生を左右する? - 吉田喜貴
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注目のコメント
慶應義塾大学文学部教授の安藤寿康先生著の「日本人の9割が知らない遺伝の真実」 http://amzn.to/2eO7Vyl の紹介ですね.
ちょっと前に橘玲著の「言ってはいけない」 http://amzn.to/2wRIfc5 がベストセラーになっていた.安藤先生は行動遺伝学と教育心理学を専門にしており,その分野でこれまで何冊も著作がある.本書は「行動遺伝学」に関する一般向けの啓蒙書.冒頭で正直に書かれているが,橘玲氏の本がベストセラーになったので,専門家として便乗しようと慌てて本書を出版したそう.
人間の才能はどこまでが遺伝によるものなのか,学校教育や家庭教育の影響はどの程度あるのか,真実が書かれています.内容は橘玲の著作とほとんど同じですが,本書の著者が教育を専門とするので,親や学校ができることに関して教育の指針も示されています.「言ってはいけない 残酷すぎる真実」がさらに強化された興味深い内容でした.働き盛りのときに共有環境、家庭環境の影響がほぼゼロになって、遺伝の影響がピークになる、というのは、一卵性も二卵性も育ち方という後天的な要素のバラエティが多様すぎるからこその結果では?
遺伝の差という揺らがない因子の影響力は歳を取っても変わらない一方で、家庭や周囲の環境は常に変化するため、環境の選び方や個人の行動によって人生は大きくかわっていく、とも解釈できます
にしても音楽は92%遺伝、というのは凄まじいですね