【未来予測】ブロックチェーン技術は、なぜ産業を「ぶっ壊す」のか
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JPMorganのCEOであるJamie Dimon氏が、昨日2017/9/12のニューヨークで開かれたカンファレンスにて。
「ビットコインはチューリップバブルよりたちが悪い」と評したというFT記事はこちら。
https://newspicks.com/news/2490865/
Dimon氏曰くに(概ねこんな感じ)、
・ビットコインはインチキ
・こんなのに投資するのは、殺人犯がヤクの売人か、もしくは北朝鮮・エクアドル・ベネズエラの住民。こういう人々にとっては、既存の経済システムを迂回する意味があるかもしれない。ただ、マーケットは小さいがね
・もしJPMorganの中にビットコインへ投資するトレーダーがいたら、クビだ。理由は2つ。①我々のルール違反、②馬鹿げているからだ
・どこか分からないところからカネを作り出す連中とビジネスできる訳ない
・そのうち誰か死人が出たり、政府が厳しく取り締まったりする
・ビットコインはチューリップバブルよりたちが悪い
Dimon氏は以前からビットコインには辛辣な評でした私が篠原さんにインタビューしたいと思ったのは、アイスランドにある世界最大級の仮想通貨の採掘企業、ジェネシス・マイニングの内部に彼は足を踏み込んだことがある人物だからです。
怖いもの知らずで、ブロックチェーンや仮想通貨のコミュニティやイベントを飛び回り、Airbnbで部屋を点々としている。そんな一風変わったIT起業家である篠原さんに、ビットコインの先に、どのような社会がやってくるのかを語ってもらいました。
ぜひモノのインターネット(IoT)が、ブロックチェーン技術による「IoM(お金のインターネット)」と融合して、有機的に動くような社会をはやく見てみたいです。簡単ではないでしょうが、夢を感じました。幾つか思ったこと。
・信用情報は「ある程度」は民主的というか、マネタイズ可能なものになると思う。トヨタの事例とかもそうだろう。
・ただ「ある程度」。今は過剰な期待と、期待への悪用が起こっているとも思う。
まず、信用について一次・二次関数的に無限に発散するものではないと思う。一方で、最近の色々な取り組みで、Airbnbとかのようにリアルにつながっているものであればともかく、そうでない仮想通貨周りは特に、効用が権利的に担保されていないものに無限に信用を付けているような状況。そしてそれを一種煽って悪用している状況もVALUではないが散見される。
・悪用がどのフェーズで起こるかは重要。
軍事・カネ・エロはイノベーションの源泉と誰かが言っていたが、自分もそう思う。ネットなんてそれの塊。とはいえ、ネットは軍事から始まったし、特にカネ部分はドットコムバブルはあったものの、分散していた情報が一気に見れるといった実際の効用がちゃんとあった。軍・研究者のネットワークから派生していったところもあり、個人的には悪用が一定抑制されていたから進化もできたのだと思う。
ブロックチェーンは、カネそのものに直接的にかかわりすぎて、リスクを様々なところで想起させることが、実需より先に大きい規模で発生しているように思う。それは上記の信用情報をどう活用するかという部分(インフルエンサー)も含めて。
・中央集権・分散というアナロジーは、むしろネットでは今逆のことが起こっていないか?
FacebookやGoogleが個人情報を持ちまくっていることは、一種ネットは中央集権的に進んでいる。評価経済はそういうところでの信用を活用しているという観点で、実質的に本当に分散なのだろうか?あとは、仮想通貨も思想は分散的であっても、実際には一部のインフルエンサーの動向が注目されて、本当に分散的かというとそうでもない印象。
・信号機のお金のやり取りは、少しエンロンを思い出す。
ニーズに対してより高く払うべきというのは、市場主義的社会の典型。ただインフラ的性質なもので市場主義を強くしすぎると、物理的なレイヤーにまで支障をきたすというのが、カリフォルニアの停電など、Enron前後での「社会実験」の結果。