ビールとコーヒーの歴史に学ぶ「長く残るコンテンツの条件」
NewsPicks編集部
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注目のコメント
「コカ・コーラにはもともとアルコールもコカインも入っていましたが、薬事法が改定される前に成分を変えたり、禁酒法に引っ掛からないようにアルコールを抜いたりして、政府の規制を巧みにくぐり抜けています」
なるほど。こうして時代の変化に柔軟に対応してきたからこそ、今の時代も残る飲み物になったのですね。昨今のゼロだったりトクホだったりも、その進化の姿勢の継続を感じます。
それにしたって昔はコカインが入ってたなんて、刺激が強すぎますね。ビックリ。嗜好品は長い時代を生き抜いてきた。ビットコインをはじめとする電子通貨、紙幣の貨幣システム、銀・金時代の前には長らく「飲み物」=「通貨」の時代の構造があった。例えば、オリンピックという競技コンテンツは今でも残っている。ギリシャや北欧の神話も現在まで残っている。歴史を見ながら、今の時代のコンテンツが数百年後にどう残っているのか想像してみるのも楽しい。
中世以前は衛生上の問題から、ヨーロッパの人々は水の代わりにビールを飲んでいた。だから常にほろ酔い状態だった。しかしコーヒーが中東から持ち込まれると、ビールの代わりに目がさめるコーヒーを飲むようになった。そこで頭が冴え、近代科学主義が生まれるようになった。
というのは、本書の中でもっとも好きなエピソードの一つです。人間の力を解放させるテクノロジーは、確実に時代を前に進めることを示しています。