半導体、3陣営と交渉継続=米WDの独占交渉権見送り-契約締結は9月以降に・東芝
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うわー、これはマズイですね。。東芝の決断が完全にブレ始めているということか。。
あらためて、半導体事業の売却のポイントは何なのか。2点あると思います。
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1. 「債務超過解消」が最優先事項
債務超過状態の中、(現行債務者たる)銀行団に「(半導体事業売却計画を速やかに固める前提で)支援体制を組んでもらう紳士協定」で、ここまで揉めずに(=各銀行が回収合戦を展開しないで)これたワケです。
これは、8/31までの半導体事業売却の契約締結(=債務超過解消メド立て)が条件でした。ここで今更ダラダラ判断していたら、会社存続のために現時点で最も大事な「銀行との関係値」がこじれます。
5000億円超の「債務超過」状態をナメ過ぎではありませんか?「上場維持」以前の問題。企業存続の危機ですよ。
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2. WD社との関係値の正常化
協業先の米ウエスタンデジタル(WD)社が「他社への(半導体事業)売却差し止めについて法的処置も辞さない」と揉めた流れを汲み取り、「WD社に売却の独占交渉権を」との話で着地させようとしていたのがここまでの流れです。ここで二転三転してまたWD社と揉めたら、売却ディールの着地がさらに困難になります。
今更「日米韓連合」の選択肢を取ることにおけるメリットがあるとしても、上記のデメリットを覆せるものになるとは思えません。
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さて、ウエスチングハウス(WH)社というジョーカーを引いてしまった時点で、東芝は既に大敗北を喫したのです。それを受け止め、ウジウジせずにサンクコストを捨てる決断をすること。
色んな対応方法の理想論があるでしょう。(個人的には、私も外資系企業には売却して欲しくないです。)でも今更アクションが遅すぎるのです、ここまでに時間は充分にありました。
もし「半導体事業を売却せずに(銀行団の納得の行くカタチで)債務超過の解消目処を立てることができる」というウルトラCが発動できるなら、それを示して頂きたい。そのウルトラCでもない限り、単純に「東芝が半導体事業をこのまま粛々と保持」とは行かないはずです。
経営陣は腹を決めたジャッジを求められています。
こういうディールの決断は、スピードとタイミングが命です。
【追記】
「プランB検討開始の見方も」という無茶苦茶な記事も出ていてあきれます。。
http://bit.ly/2gt9Oojシャープ鴻海の時も最後までもめた。
決まってから偶発債務の件が出て、テリゴーが怒ったり
4月2日の発表の後も、特約条項で、最後で、カネを入れないのでは?とか。皆さんある程度、静かになったのは、8月。それでも、リストラだかとか。ネガニュース。テリーゴーもボロクソ。
しかし、それが今になったら、皆さん、絶賛。
当時、鴻海は絶対ないと、言っていた方々も。
江戸時代の瓦版と同じ。
まあ交渉だから。
いろいろあるだろう。
拘束条件を考えれば、特別解はあまりない。ひどすぎる。何かひどいって、メモリ売却をめぐる既存の新聞報道。
速報性も大事だが、飛ばし記事のオンパレードではないか、恥ずかしくないのかな。プロだろキミら。