ユニクロがどんなブランドとも合う理由 - 「部品としての服」を追求
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ユニクロの一般的なカジュアルな服は、色合いも含めセンスが合わないので買わないわたしながら、何事も例外ありで、
ユニクロのドライ系のVネックやショーツは、その世界最高レベルの機能性で、テニス・ウェアとして何着も持っていて、
シンプルなデザインだからこそ、派手なシューズとも合い、とても気に入っています。
その中でユニクロは、スポーツやアスレジャーの路線を強化したら、さらに成長余地がある、とわたしは確信しています。学者の方々が書くと難しい内容になりますね。日本的なCSVが、世界ブランドになるためのひとつの要素だと解説されています。私はそんな複雑な理屈を考えません。「安くて良いもの」を作ったから、ユニクロは成功したのであって、ポイントはそれをどのように実現できたかです。まず、安くするために、シンプルに作れる衣料だけを選び、スピードとスケールを追及しました。次に、積極的なテクノロジーを取り込み、他社との差別化の基礎を作りました。さらに、情報発信にデザインの要素を盛り込みました。衣料にではなく、ブランドイメージのために、惜しみなくデザイナーのセンスを投入したのがポイントです。気づけば、ユニクロが作るTシャツですら、ひと味違ったものに見え、オシャレな店舗にオシャレに積み上がる商品を、顧客は喜んで手にしました。「安くてよかった」と言う本音がありながら、顧客は「センスいいよね」などと語ることができます。ユニクロの成功を振り返れば、私はこんな感じだったと総括しています。
価値あるものを、その価値より安く売る。これは永遠のテーマです。100万円の高価な商品ですら、200万円の価値を示せれば、「安い」のです。しかしそれを「安物」と感じさせないことが最も重要です。ユニクロは、その本源的な手法で、日本一の成功を実現した会社だと思います。学ぶことだらけですね。