「水やり10年」から「AI農業」へ、農業を主要産業の一つに押し上げたい
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「熟練農家の暗黙知を形式化する」ということをAIと表現されていますが、この類のアプローチのポイントは、
① その熟練農家は、そもそも本当にハイレベルの栽培を行っているのだろうか?それは何をパラメーターとして、そうであると評価しているのか?(教師データが、本当に教師なのかどうかの正当性)
② その熟練農家の栽培は、本当に再現性があるものなのか?(土壌や水などの環境に対する依存度が高くないか?)
だと考えています。
で、日本の熟練農家と言われる方々はほとんどが②を(実は①も全然ダメと言いたいところですが、各所からお叱りを頂きそうなので控えます)満足させられていないのではないか?ということです。
当該熟練農家の農地を誰かが引き継ぐ、その為の形式知化というだけでは所詮既存の農業から脱却するのはムリなので、少なくともその栽培をスムースに横展開(大規模化)する必要があるはずです。いわゆる担い手への集約です。
そもそも、熟練農家であろうとなかろうと、いまの農業は魅力的でないから就農のインセンティブが働かないわけであって、形式知化したから産業に持続性が保たれるということは、ほとんどないと思います。
横展開を実現するためには、②が最重要事項になってくるので、この記事にあるようなポイントのインフォマ化ではまったく足りません。バイオロジーへのアプローチが不可欠となります。僕は大企業はベンチャーと切磋琢磨して競争し合うか、もしベンチャーからノウハウを吸収するならば、しっかり対価を支払うべきだと思います。
データプラットフォームが、私たちの顧客提供価値を高めるものか、もしくは私たちの生産性を高めるものか、その二つの視点で注目していきたいですね。