シェアリングエコノミー最前線!「Mobike」の戦略を徹底分析
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注目のコメント
デザインの側面から見た良記事。mobikeの方が良く考えられているな、という感じはしていたのですが、その感覚を見事に裏付けてくれていると思います。
ところで、職業柄、どうしてもカネの流れが気になってしまうので、そのあたりの分析、特にmobikeとofoの比較を最近趣味でやってます。
その途中経過をメモ程度に残しておくと、、、
まず、収益源については、両者とも(今のところは)デポジットの運用益と利用料の2つ。
一方、コストについては、自転車の原価と修繕・調整(移動)料の2つ。
この中で大きく異なるのは原価でして、Mobikeが大体2,000~3,000元であるのに対し、ofoは200~300元と言われています。この記事にもある通り、mobikeにはGPS機能がついており、また専用の自転車を開発製造している一方、ofoは中古自転車を活用しているところが大きな違いですね。
修繕・移動費用については特に公開されていないので分かりませんが、一説によると大体1台あたり6元/日で、大体30%くらいの自転車が対象になるようです。これは両社とも大差ないように思います。
ということは、単純に考えるとmobikeの方が回収に時間がかかりそうな感じです。
実際、ofoの記事を読んでいると、既にいくつかの地域では黒字転換を果たしている、というコメントが出ていますが、mobikeの方は「この事業はまだまだ赤ちゃんの状態」というコメントですので、多分そうなんでしょう。
ただ、mobikeはスマートシティ的な未来を目指している一方、ofoは気軽に自転車で移動できる生活の実現を目指しているに留まっています。mobikeは集めたデータで新たな収益源を探していくつもりでしょう。
、、、とまあ、この辺のデータをエクセルに入れて簡易シミュレーションすると、大体の感度分析とかできるだろうな、、、と思いながら、手が回っていない状態です。。。示唆に富んだ良記事。
NewsPicks読者層はこういう記事こそしっかり読むべきだと思います。
Mobikeは300mおきに一台、歩いて4分で必ず見つかる密度で自転車を配置することを目指して設計したとのこと。4分というのが人が自転車を探して歩くという行為の集中力を保てる限界だそうです。
日本で苦戦しているカーシェアリングや今後の新しいシェアリングサービスにも活かせる知恵が多々あります。
しかし、たった2年で中国全土を席巻するとは。札幌はMobikeを実験的に取り入れようとしています。こちらも要チェック。
自転車シェアリングの「mobike」が日本上陸、札幌「No Maps」で実証プロジェクト実施。
https://newspicks.com/news/2328006?ref=search&ref_q=No+Maps&ref_t=top