富裕層が好んで「オペラ」にお金をつぎ込む理由
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海外に日本人が出て行くときに必ず学んでおいて頂ければと心から思うのがオペラについてと日本の歌についてなんですが、なぜオペラなのか?をかいつまんで書かせていただきました。
日本文化にも世界の文化にも精通した、カッコイイ大人が増えていくと素敵ですね。そうすれば、寄付に対する意識も変わると思って居ます。
追記:自分の記事なので…
ブレゲンツ音楽祭の仕立ては派手でポピュラーな演目を湖上でやって人を集め、同時に町中で、なかなか普段は見られないようなマイナーな演目や曲を多く取り扱う。バランスよい音楽祭を作り上げています。
アメリカのオペラ事情はご存じない方が多いと思うので少し解説を。
セントルイス歌劇場は近年アメリカのオペラ業界内ではもっとも成功していると言われているのですが、それは財政的にうまくいっていて、話題の新作を次々送り出しているから。
この劇場は英語でしか上演しないのですが、数年に一度新作を作るAmerican Composerプロジェクトを進行中で、それが全米の目玉新作演目になっています。2013年にテレンス・ブランチャードがこのプロジェクトで作曲した、ゲイのボクサーを扱った「Champion」は今シーズンはワシントン・ナショナル・オペラで上演されました。
千秋楽の出演者パーティでブランチャード氏に会いましたがとても素敵な方でした…
今回のAn American Soldier も60分版はすでに公開、全曲が聞けるのは来年6月ですね!
さらに追記:
気がついたら皆様に読んでいただいていて嬉しい!フォーブズ向けに振り切ってますが…
確かに、高い席に座り、オペラに寄付して、何十億つぎ込んでいる人もたくさんいるのではありますが、歌劇場のチケットは数千円からあり、オペラは誰もが自分の流儀で楽しめるものです。
日本は実は恵まれていて先週も群馬でウィーン国立歌劇場などで活躍する中嶋彰子さんと今メトロポリタンなどでバンバン歌ってるテノールの『トスカ』の入場料が3500円でした。すごいコスパですよね〜
明日もスカラ座で歌いまくりのロベルト・フロンターリ出演のコンサートがチャリティーで3000円ですよ…まぁ関係者が出たり自分が出たりしてるから知ってますが、こういう情報ってうまく伝わってないよなって思うんですよね〜
青木さんの東洋経済の記事もステキ。おじさまはそう来なくちゃ!富裕層がオペラに関心を持つ理由は分かるのだけど、そこにはパトロネージュとか教養とかステータスとかいった打算的で意図的なものしか感じられず、生身の人間としてのリアルな"感動"が伝わってこないから興醒めなんだよね。。
例えば映画『プリティ・ウーマン』で育ちも身なりも悪い売春婦をしていた主人公が、慣れない格好でオペラを鑑賞して心底感動して涙ぐみ、「感動してもらしちゃった」なんて表現でふるふる震えるシーンなんかを見ると、言葉は知らなくても、これでこそオペラが"わかる"感じられる人だな、と思う訳で、表現者にとってはそういう一人の人間として心が動く瞬間を創り上げられたならば、最高の悦びなんだけどなぁ…なんて考える訳です。
まあ、ピアノ弾きなので声楽の世界はそんなに詳しくないですが。
現代に即した内容を取り扱う総合芸術という観点ならば、言語や取り上げられる音楽ジャンルは違えど、ミュージカルだって立派な総合舞台芸術だと思うし、教養は大切だけど全ての人が恵まれた教育を受けられるわけではない現実を考えると、分かりやすく受け入れられやすいものにもまた、為すべき重要な役割があり、その影響力は大きいと思っています。今まで興味がなかったのにオペラにお金をつぎ込むようになった人の中で、富裕層に転じた人の割合を示してから、その方達のインタビューを通して理由を分析して下さい。