革新機構、誤算続きのJディスプレイ支援
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注目のコメント
お役人や学者さまには、イノベーションや商売は無理。
そもそも、失敗したり間違っても、認めないし、責任もとらない。文章の上の脳内妄想が全てで、現場で検証しようともしない。新技術は何よりも市場実績が物を言う。
Appleという会社から見れば、まだ発売したことも無いJDIの有機ELをiPhoneに搭載するというのはリスク。LTPS時代とはやはりわけが違う。既に7年にわたり数億台も量産してきた三星やここ2年でキャッチアップしようとしているLGDという他のサプライヤー候補もおり、確実にライン投資をするサプライヤーとしては更にBOEなども控えている中で、「技術があっても量産実績が無く、量産における生産技術もまだ確立されておらず、そもそもキャパを拡大するための工場に投資するお金も無い」JDIの順番が1番ないしは2番になるというのは少しムシが甘かったのかもしれない。
何か勘違いしているのかもしれないが、今さら経産省の人がJDIに乗り込んで解決するなら問題はとっくの昔に解決している。どうせ乗り込むならクパチーノまで行って、Appleの言い様も含めて実態や現場を知って事にあたるべきだったのではないだろうか。打合せに同席できるかはわからないが。
結構、規模の大きい話も意外とたった1時間くらいの打ち合わせで決断(Decision)が下されていたりする。うーん、なんだかなぁ…受注の取れる取れないという日常茶飯事は、どんな方でも知っていると思う。構造改革をしなければ利益が出ないことも明白。新製品を立ち上げること、そしてそれを売ることが簡単ではないことも当たり前。経営危機の会社において、旧会社間の争いがマイナス影響しかないことも、エルピーダ等の事例含めて積みあがっているはず。
ここまで有機ELシフトが進むことは想定外だったかもしれない(ただ新技術シフトは常に存在するリスク)。でもそれ以外の、上記のような想定内のことについて、なぜうまくできなかったのかは、いつかちゃんと検証されて、生かされてほしいと心底願う。
経営改革は人・感情が絡むので、定石分かることと実際の執行の難易度はギャップが大きい。それでも、色々な報道を見ていて、ただただ残念に思うことが多い。